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目指せ『ONE PIECE』! ともに困難へ立ち向かってくれる仲間の作り方とは?

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※画像:『ともに戦える
「仲間」のつくり方』

著:南壮一郎/ダイヤモンド社

 漫画『ONE PIECE』の主人公・ルフィを思い出すとわかりやすいと思いますが、困った時に周りの人が助けてくれたり、目標や夢の実現に協力したいという仲間が自然に集まってくるような“人を惹きつける魅力がある人”は、ごく少数ですがいるものです。

 生まれ持った性質といってしまえばそれまでなのですが、彼らにはどのような特徴があるのでしょうか。

 今回は『ともに戦える「仲間」のつくり方』(ダイヤモンド社/刊)の著者・南壮一郎さんの起業のストーリーは、まさに「リアル版『ONE PIECE』」とも言えるもの。

 そこからは、“人を惹きつけられる人”の特徴がはっきりと浮かび上がってきます。

■「何でも一人でやろうとする人」に仲間は集まらない

 プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの立ち上げメンバーとして活躍した南壮一郎さんは2006年、自らの夢を追うために楽天での成功を捨て、球団を離れてひとり新しい事業を立ち上げます。

 その事業とはインターネットを使った新サービスだったのですが、皆、「そんなの絶対無理」と南さんの事業計画を酷評しました。

 1000人を超える人に話したのですが、南さん自身は大きな可能性を感じていた計画に興味を持つ人も、協力しようとする人もいなかったのです。

 しかし、南さんはめげません。

 一人ではダメでも、一緒にやってくれる仲間がいれば!と、自分の計画を認めてくれて、一緒に船に乗ってくれる仲間を探すことにしました。

■「仲良くなってから夢を語る」では遅い

 こうして南さんは仲間を探すべく様々なビジネスマンが集まり情報交換をする「早朝セミナー」に参加するようになりました。

 それまで1000人もの人に否定され続けてきた計画です。普通なら皆初対面の場では話せないでしょう。しかし、彼は臆することなく思い描いている事業計画を語り、それが一つの出会いを生みます。

 セミナーの主催者で、自らも起業を計画していた佐藤和男さんが南さんの計画を「おもしろいから絶対やるべきだ」と言ったのです。

 その言葉に勢いを得た南さんは、早朝セミナーの運営で、普通の人なら嫌がる“早起き”を2年も続けていた佐藤さんの、自分にはない能力に魅力を感じ、自分の事業への思いをぶつけました。

 そして、見事に佐藤さんを一人目の仲間に加えることに成功したのです。

 それを成し遂げたのは、事業計画の内容もさることながら、南さんの情熱です。事業への熱意と、初対面の相手にでも堂々と夢を語る姿勢が、起業を決めていた佐藤さんの心を翻させたのだといえます。

■「できないこと」「弱み」をさらけ出す

 こうして事業は動き出し、一人二人と仲間が増えていきました。特徴的なのはマネジメント、広報など、それぞれが一芸に長けたスペシャリストだったこと。

 しかし、南さんと仲間たちには決定的なものが抜けていたのです。

 それは「エンジニア」です。

 どんなにすばらしい事業計画を持っていても、インターネットサービスである以上、システムを構築するエンジニアが欠かせません。そのポジションを担う仲間がいなかったため、彼らはサービスをスタートさせられなかったのです。そして、彼らは立ち上げから半年で暗礁に乗り上げ、スタート前に廃業の危機に陥ります。

 困り果てた南さんはそれまで誘いを断られた100人以上のエンジニアも含めた中で最も能力が高いと思われた竹内さんにコンタクトをとりました。

 ただ、南さんは竹内さんに苦手意識を持っており、竹内さんの方も「どうせいいように利用されるだけだろう」と、南さんにあまりいい印象を持っていませんでした。

 しかし、このままではいずれ事業は立ち行かなくなります。どうしても彼を仲間に引き入れなくてはなりません。

 南さんは竹内さんに会いに行き、今の自分たちにはどうしてもできないことがあり、それは竹内さんの力がないとできないことを伝えました。普通なら隠しておきたい自分たちの弱さを全てさらけ出したうえで、『必ず南と仕事をしてよかったと言ってもらえるようにする』と、事業に参加してくれるよう何度も頭を下げて頼みこんだのです。

■信頼して、任せきる

 その夜、竹内さんは南さんにメールを送り、彼の気持ちに応えることを伝えました。それはただの意思表示ではなく、南さんに反発を覚える点や「利用されるだけではないか」という懸念点も全て明かされていました。南さんはそれらをすべて受け入れたうえで、竹内さんと一緒に事業をやっていくこと、彼を仲間にすることを決めました。

 そして、二人の間に「南さんは、竹内さんの持ち場であるシステム構築に一切口を挟まない」という約束が交わされました。

 時には自分の弱さを含めてすべてをさらけ出し、一度仲間にしたらすべてを任せきる。この姿勢によって南さんは竹内さんの不安を消すことができたのです。

 本書には、様々な困難を乗り越え、起死回生していく南さんと「仲間」の姿が描かれています。南さんはこの経験を通し、「仲間のために」「仲間とともに」進んでいくためにすべきこと、「誰とやるか」は、「何をやるか」よりも、はるかに大事であることをつかみます。

 彼らは決して仲良しではなく、性格もバラバラで、衝突することもしばしばです。しかしそれぞれの場所で自分の能力を発揮し、足りないところを補い合って困難を乗り越えていくためには、そのバラバラな個性こそが必要なのかもしれません。

 そして、「最後に頼れるのは自分一人」という態度ではなく、自分は一人では何もできないことを認める素直さや、一度仲間になった人はとことん信じる度量の大きさが、仲間を引き寄せて、空中分解させずに仕事を全うさせたのです。これが、“人を惹きつけられる人”の特徴なのです。この本では、南さんが自らの体験を振り返り、仲間を探し、巻き込み、ともに成長するためのカギが読み解くことができます。

 「どうせ自分にはできないんだ――」夢に向かって行動を起こしたいと思いながらも、心のどこかでブレーキがかかってしまう人。また、実際に動き始めたものの、あれもしなきゃ、これも一人でしなきゃとテンパッてしまい、どうしてもうまくいかない人。こうした思いを抱えるすべての人に、「誰かと一緒に事を起こす」、つまり「仲間とともに夢を目指す」という選択肢を提案する本です。

(文=新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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