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ドコモ、社内人事異動受け業界内で高まるiPhone販売観測…Tizenにも影響か

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ドコモ、社内人事異動受け業界内で高まるiPhone販売観測…Tizenにも影響かの画像1NTTドコモ代々木ビル
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「ついに出る」と言われてはや数年が経つNTTドコモのiPhone販売問題。「MNP(携帯電話番号ポータビリティー:番号変更なしで他社の機器に乗り換えること)による契約者の流出が止まらないので、ついにiPhoneを発売するのではないか」と言われているが、一方で、NTTドコモは夏商戦には「ツートップ戦略」としてGALAXY S4(サムスン)とXperia A(ソニー)を強力にプッシュし、それぞれ100万台以上の売り上げを目標に、売りまくっている状態だ。

「やっぱり、iPhoneはドコモから出ないのか」という雰囲気の中、国内メーカー関係者がこうつぶやく。

「実は、ドコモ社内で『iPhone導入反対派』だった幹部が、今度、異動になるんですよ」

 iPhone導入反対派といわれているが、現在、ドコモでマーケティング部長を務めるN氏。現職を務める前は、プロダクト部長としてドコモの製品ラインナップを決める立場にいた。現在、マーケティング部長ではあるが、今でもそれなりにラインナップの決定において影響力があるとされてきた。

 そのN氏は、ドコモ社内でiPhoneの導入が検討されるたびに「iPhoneを導入するなら、俺は辞める」とかたくなに突っぱねてきた、というのがもっぱらの噂だ。これまで、彼が尽力して携帯電話やスマートフォン(スマホ)を開発してきた中、あっさりとiPhoneが売れてしまっては、彼の立場がなくなってしまうというわけだ。

 もちろん、N氏としては、これまで可愛がってきた日本メーカーを守りたいという親心があったとされる。

 ドコモは6月に株主総会を迎えるが、そのタイミングで人事異動があり、N氏は地方の支社長に異動する。

 国内メーカー関係者の中には「これまでのラインナップ戦略の責任を取らされたのではないか」と見る人もいる一方で、別のメーカー関係者は「ドコモはiPhone反対派を地方に追いやることで、iPhone導入を進めようとしているのではないか」と語る。

 ドコモでは、第3のOSとして期待されている「Tizen」という新しいプラットフォームを搭載したスマホを開発しているが、実はN氏は、同プロジェクトを推進する立場にいた。前出のメーカー関係者は「もしかすると、ドコモとしてはTizenを闇に葬るつもりかもしれない」という。

 iPhoneを拒み、Tizenをプッシュしていた人物のまさかの異動。もしかすると、「ドコモiPhone」に向けたカウントダウンが始まったのかもしれない。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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