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『明日ママ』なぜスポンサーは提供を決断?広告主・代理店・日テレの誤算のカラクリ

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●今後、放送はどうなるのか

 BPO 放送人権委員会に申し立てがあれば、委員会により審議されることになる。委員会は原則として月に一度(毎月第三火曜日)の審議となる。現時点では最短でも2月18日の委員会審議にかけられ、そこで「人権侵害」や「放送上重大な問題があり」と判断された場合には、世間に公表するとともに、テレビ局に対して改善策を盛り込んだ報告書の提出を求めることになる。

『明日、ママがいない』の最終話放送予定は3月19日であることを考えると、BPOの決定によって番組内容が変わるということはスケジュール的に難しい。報告書を提出するのは放送終了後になるはずだ。番組の内容については変えるつもりがないと日本テレビは発表している。内容を変更すれば、後半に予定しているクライマックスで伝えたいメッセージが弱くなるからやりたくもないのだろう。BPOへの申し立てや広告主離脱という状況があっても、番組を継続するかどうかはテレビ局が自ら判断する問題でしかない。

 最後に、筆者個人としての考えを述べたい。テレビは今や「ながら試聴メディア」であり、 欲しい情報や観たいコンテンツの中心はネットにある。能動的な情報取得メディアではなく、受動的な情報取得メディアであるテレビだからこそ、すべての人に、できるだけ嫌な気持ちにさせない内容にしてほしいものだ。その意味で、最近のテレビ番組はドラマも、バラエティも少し行き過ぎていると感じる。
(文=新井庸志/株式会社ホワイトナイト代表、マーケティングコンサルタント)

BusinessJournal編集部

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