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第3次ホテル戦争の舞台裏 高級外資系、なぜ相次ぎ進出?東京五輪に向け最終章へ

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「アンダーズ東京」が所在する「虎ノ門ヒルズ」(「Wikipedia」より/PRiMENON)
 2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、東京は第3次ホテル戦争と呼ばれる開業ラッシュに沸いている。

 主役は外資系高級ホテル「アンダーズ東京」。港区に6月11日に開業した複合ビル「虎ノ門ヒルズ」の最上部の47~52階で営業している。アンダーズ東京は米ハイアットグループの傘下で、客室は164室、宿泊料金はスタンダードルーム(50平方メートル)で1泊6万円前後から。広さ210平方メートルのスイートルームは1泊100万円前後だ。外資系ホテルの中では、「パークハイアット東京」(新宿区)より安く、「グランドハイアット東京」(港区)より高い。宿泊客の半数は外国人を想定している。虎ノ門ヒルズの開発を手掛けた森ビルは、グランドハイアット東京の運営会社でもある。

 第3次ホテル戦争は、御殿山ガーデン「ホテルラフォーレ東京」(品川区)が13年12月3日に「東京マリオットホテル」として新装開業したことで戦端が開かれた。東京マリオットの経営は森トラスト・ホテル&リゾーツ。森ビルから枝分かれした不動産会社だ。マリオット・インターナショナルは売上高で米国最大のホテルチェーン。名古屋、沖縄に続いて東京が3施設目となる。客室は249室で、1室当たりの広さは平均38平方メートルとやや狭い。

 14年内には千代田区大手町の複合高層ビル「大手町タワー」にアマンリゾーツグループ(シンガポール)の「AMAN TOKYO(アマン東京)」が進出する。大手町タワーは旧富士銀行本店跡地の再開発事業で、みずほフィナンシャルグールプ本社、みずほ銀行本店が入居している、みずほグループの本丸だ。

 アマンリゾーツグループは1988年に、タイの世界有数のリゾート・観光地であるブーケットに「アマンプリ」を開業して以来、ハイクラスなリゾートホテルを展開、業界をリードしてきた。国内の高級リゾートホテルの多くも「アマン風」のコンセプトやデザインを取り入れている。現在、「究極の隠れ家」といわれているアマンが金融の本拠地にどんなホテルをつくるのかが注目されている。

●高級ホテル「御三家」の変遷

 外資系高級ホテルの日本進出が目立ち始めたのは90年代から。先陣を切ったのが前出のパークハイアット東京。米国映画の舞台になるなどして、あっという間に人気ホテルに躍り出た。

 続いて目黒区の恵比寿ガーデンプレイスに登場した「ウェスティンホテル東京」。グリーンマーブル(緑の大理石)のロビーは米ニューヨークを彷彿とさせると話題になった。このほかにも92年には、結婚式場として有名な文京区・目白の椿山荘の敷地内に「フォーシーズンズホテル椿山荘東京」が開業した。超高級ホテルブランドとして名高いフォーシーズンズホテル&リゾーツの国内初の拠点であった(12年にフォーシーズンズとの提携契約を終了し、現在は「ホテル椿山荘東京」として営業)。