定番のお菓子の一つである「キットカット」。日本に上陸して40年、まさにお菓子の定番ともいえる商品だ。オレンジ、抹茶、ストロベリーなど、今までに日本は世界最多となる200種類以上のフレーバー展開している。常に新しい味、ユニークな商品展開を続けているキットカットの公式ブランドブックが発売された。
『「キットカット」 公式ブランドブック 読むキットカット』(徳間書店/刊)は、キットカット好きな著名人インタビュー、三陸鉄道を応援するなどのキットカットの活動情報といったブランドストーリーや、高木康政シェフ直伝のキットカットおもてなしレシピなどを紹介する公式のブランドブックだ。
キットカットの歴史とは一体どのようなものなのか?
1935年、イギリスのロントリー社がウエハースをチョコレートで包んだ「チョコレート クリスプ」を発売。これがキットカットの前身となる。ある日、工場で働く男性から「お弁当と一緒に持って行けて、昼食や休憩時間に食べやすいチョコレートバーを作ってはどうか」という提案がこの商品の生まれるきっかけとなる。発売されるやいなや、商品は大ヒット。商品名が長いと懸念したロントリー社は1937年、「Kit Kat」というブランド名をつけ、「キットカット チョコレート クリスプ」とした。
イギリスで生まれたキットカットは1973年に日本上陸。サクサクした食感が好評で人気を博し、日本独自の商品開発が行われるようになった。2000年からは日本独自のフレーバー展開が始まり、消費者や時代のニーズに合わせたさまざまなタイプの製品が登場している。
このブランドブックでは、「ここがすごいよ日本のキットカット!」と称して外国人座談会の模様も掲載している。その中で、セネガル人のウセイヌさんは「こんなにいろんな味や色があるのは日本だけだよ。日本のキットカットをお土産に買って帰ったら、みんな大喜び。ピンクや緑のチョコレートに感激してた」と話し。タイ人のナリットさんも「タイもチョコレートの種類が少ない国で、しかもボクは田舎の村出身なので、抹茶味のキットカットを持って帰ったときは番長になれたよ」と語っている。
日本に旅行に来た外国人は、お土産に外国では珍しい味のキットカットを買うことが多いようだ。
全国各地のお土産屋さんで買える「地域限定キットカット」や、キットカットのパッケージを自由にカスタマイズできるオリジナルキットカットをスマホで作成し、注文できるサービスなど、さまざまな活動を展開している。結婚式の引き出物で、新郎新婦の写真の入ったキットカットをもらったことがあるという人もいるのではないだろうか。
キットカットの歴史や今までの商品展開を見ることができる。キットカットの魅力を知ることができると共に、食べたくなってしまうはずだ。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。