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危険な食事制限ダイエットが横行!炭水化物&脂抜き、単品…死亡例や老化も

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「Thinkstock」より
 世の中には数え切れないほどのダイエット法が氾濫しています。そしてそのほとんどは、一過性のブームで終わり、やがて忘れ去られていきます。その理由には、長続きしないこと、または痩せたけれどリバウンドした、といったことがあります。食べるものを制限したり、ひどいものでは1種類だけを食べ続けるなど、過酷な体験を伴うものが典型例です。

 そもそもダイエットとは「食事療法」という意味です。過食や偏食によって病気になった人の健康を取り戻すための食事法がダイエットですから、痩せるために無理な食事をすることはダイエットの対極ともいえます。

 特に、単品ダイエットは絶対にやるべきではありません。過去にはバナナダイエット、りんごダイエット、プロテインダイエットなど、多くの単品ダイエットが流行しましたが、栄養が偏るため簡単に痩せますが、健康を害します。また、体が栄養を求めてため込もうとする傾向があります。アメリカでは、液体プロテインの単品ダイエットが原因で死亡したとの報告も多数あります。

 ほかにも、不足する栄養素によって、まひや脳梗塞、免疫低下、心臓疾患などのリスクを高めます。

 逆に、炭水化物や脂質を摂らないなど、特定の栄養素を避けるダイエットもありますが、これらもリスクが多くあります。炭水化物を抜くと、簡単に痩せますが、体は飢餓状態と判断して脂肪を増やそうとするため、太りやすい体質になってしまいます。脂質も同様にリバウンドのリスクが高く、さらに体内の油分が不足して肌や髪がパサつくなど、老化の原因になるともいわれています。

 現在人気を博している有名トレーニングジムは、いわば炭水化物ダイエットです。もちろん筋力トレーニングも行っておりますが、指導している食事法は「炭水化物を摂取しないで、タンパク質をメインにして脂肪は極力控える」というものです。運動して、炭水化物や脂肪を取らなければ、簡単に痩せられます。しかし、前述したように目標体重に到達し炭水化物を解禁すると、たちまちリバウンドします。

 お菓子など砂糖類は体に必須のものではないため食べなくてもいいですが、米やじゃがいも、さつまいも、里芋、山芋、長芋、人参、とうもろこし、かぼちゃなどは適宜摂取すべきです。

 ダイエットを行う際でも、食事はなるべくバランスよく摂りましょう。特に、3大栄養素といわれる炭水化物・たんぱく質・脂質を制限する食事法は避けるべきです。外食や間食を減らし、和食を中心にしていれば自然にある程度健康的な体形にはなるはずです。

 ほかに、夜9時以降の飲食を控えるなど、食事時間を規則正しくすると体重増加はかなり抑えられます。くれぐれも無理な食事制限などせず、今の食生活の悪い部分を見つけるところから始めてみましょう。
(文=豊田美里/管理栄養士、フードコーディネーター)