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自衛隊の現役大物幹部、ロシアへの機密情報漏洩に関与疑惑!警視庁が書類送検の動き

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防衛省(「Wikipedia」より/本屋)
 11月21日、元陸上自衛隊幹部が在日ロシア大使館の元駐在武官に情報漏洩した容疑で書類送検されると、新聞各紙が一斉に報じた。この事件については、6月6日付当サイト記事『陸上自衛隊元幹部 ロシアのスパイ容疑で逮捕秒読みか 警視庁と防衛省の対立が先鋭化』でお伝えした通りだ。

 事件の概要は、東部方面総監という陸自ナンバー3の地位にあった泉一成氏が退職後、ロシア大使館付武官でロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)のスパイであったコワレフ大佐に、「普通科運用教範」と呼ばれる戦術テキストを手渡したというものだ。

 事件をめぐっては、問題となったテキストについて、隊員であれば誰でも入手できるために「秘密漏洩」ではないという陸自側の主張と、その内容が「実質的な秘密」で自衛隊法の守秘義務違反に当たるという警視庁の主張が真っ向から対立していた。同時に、この対立の背景には、官房副長官補や国家安全保障局(NSC)のポストをめぐる防衛省と警察庁の利権争いがあったとも指摘されてきた。

 結局、新聞各紙が報じた通り、この防衛省と警察庁の利権争いについては、泉元総監と泉氏にテキストを渡した陸自関係者を書類送検するということで警察の勝利で決着がついたかのように見えた。

現職の将官を書類送検の動きも


 しかし、警察はいまだ、防衛省への最後の一撃を準備しているという声が聞こえてくる。

「新聞報道では、泉元総監と現場レベルの陸自関係者が書類送検されると書かれていましたが、警視庁は、陸上自衛隊富士学校の学校長という、陸上作戦の要の将官までも書類送検する方針です」(公安担当記者)

 一般には馴染みのない陸自富士学校とは、陸自の歩兵、砲兵、戦車という陸上作戦の基本となる兵科の教育や訓練、研究を一手に担う、陸自の要の部署だ。その学校長ともなれば、1万人の部下がいる師団長を経験した将官が就くポストで、陸自の花形とされている。

「泉氏が総監の時に部下として勤務していたのが、現在の富士学校長です。コワレフ武官に手渡したテキストは、実は泉氏が富士学校長に頼んで入手したもの。泉氏は警視庁の事情聴取でも、陸自の要となった元部下の関与については供述しなかったようですが、最終的に携帯電話やメールの履歴から富士学校長の関与が発覚したようです。