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アップル、ただの猿マネ企業?中国のディズニー「パクリ」テーマパークは極めて優れている

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「Thinkstock」より

 昨今の中国の急成長は目を見張るものがあります。一部では経済成長の失速が囁かれていますが、それでも市場が成長している新興国であることに変わりはありません。この成長を支えているのが「まねる」ということです。中国は先進国のまねをしているのです。

 以前、中国のあるテーマパークが世界的に有名なテーマパークをまねているとして話題になりました。ミッキーマウスをはじめ、ハローキティやドラえもんを模したと思われる着ぐるみの映像がニュース番組などで頻繁に取り上げられていたので、記憶にある方も多いと思います。世界中で中国のものまねは嘲笑されました。

 確かに、それらの着ぐるみの出来映えは決して良いものではありませんでしたが、成長を遂げるという点に関しては、こうした「猿まね」は非常に有効です。成功しているものをそっくりそのまままねることは非常に合理的です。「まねる」と「学ぶ」は共に「まねぶ」を語源にしているといわれます。つまり、まねることは学ぶことにほかならないのです。

 明治維新後の日本政府は欧米をまねて近代国家を樹立しました。憲法はドイツをまねして制定しました。さらに時代を遡れば、飛鳥時代の大宝律令は中国の律令制度をまねて制定しました。

 西欧に目を向けてみると、イタリアの政治思想家、ニッコロ・マキアヴェリは先賢をまねることを君主に勧めました。

「賢い人間であれば、先賢の踏んだ足跡をたずね、並はずれた偉人をこそ、つねに範とするべきであろう。それは、たとえ自分の力量がその域に達しないとしても、せめてその人物の残香にあずかりたいと思ってである」(『新訳 君主論』<マキアヴェリ/中央公論新社>)

 アップル創業者のスティーブ・ジョブズも、スペインの画家パブロ・ピカソの言葉を例に挙げて他人をまねる、さらに踏み込んで他人から盗んできたと明かしました。

「つまり、人類がなし遂げてきた最高のものに触れ、それを自分の課題に取り込むということです。ピカソも、『優れた芸術家はまねる、偉大な芸術家は盗む』と言っています。我々は、偉大なアイデアを貪欲に盗んできました」(『スティーブ・ジョブズ』<ウォルター・アイザックソン/講談社>)

 これらが示すように、自己成長を遂げるには成功している人をまねるというのは非常に合理的なのです。対象はヒトでもモノでも変わりはありません。