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ファミマとサンクス、経営統合で抱えた重大なリスク 全5千店「ファミマ」化計画で巨額投資

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ファミリーマートの店舗(撮影=編集部)

 ファミリーマート社長・澤田貴司氏の9月12日付『日経ビジネスオンライン』記事でのインタビューが話題になっている。

 ユニー・ファミリーマートホールディングス(HD)社長の上田準二氏、ファミリーマート会長でユニー・ファミリーマートHD副社長の中山勇氏、この両氏との役割分担を聞かれた澤田氏は、こう答えている。

「これはすごくはっきりしています。僕がファミリーマートの社長です。ファミリーマートの経営は僕がやります。上田さんや中山はそれをサポートする。(中略)上田さんとしてはいろんなことを言いたくなるかもしれませんが、そういうときは『上田さん、僕が社長なんだから』ときつく申し上げなければいけない。まあ、上田さんはそういうことを言える相手ですからね(笑)」

 さらに、親会社である伊藤忠商事社長の岡藤正広氏について、「岡藤さんは、ファミマは(澤田氏に)任せたと言っているのでしょうか」と問われると、「岡藤さんが『任せた』なんて、そんなこと言いますか?」と澤田節を炸裂させた。伊藤忠の幹部によると、岡藤氏は澤田氏の発言を歯牙にもかけていないという。

 澤田氏のファミマ社長就任が公表された直後、2月17日付日本経済新聞は、あるファミマの加盟店店主の発言として、「澤田氏はサラリーマン社長じゃないから我々、オーナーの気持ちもわかってくれることを期待したい」という声を紹介しているが、伊藤忠の元役員は「こういう加盟店主の声があるのかどうか知らないが、誰があえて、この時期に、この記事を書かせたのか。ものすごく興味がある」と語る。

 また、別の伊藤忠元役員は、「加盟店から見たら、中山氏だって澤田氏だってサラリーマンを経験した社長。なんら変わりはない」と切って捨てた。

 伊藤忠サイドからは「中山さんが上田さんに相談して、同期の澤田氏に今回の人事(社長就任)を持ち掛けた」といった情報が流れているが、関係筋の間では、この人事は岡藤氏が主導したものとみられている。

「ファミマの取締役会の議長は、代理権を持った中山会長がやるから、澤田氏の意のままにはならない」と伊藤忠元首脳は言うが、両雄並び立たずという、使い古された言葉もある。