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ラオックスと三越とコメ兵、一瞬で爆買いバブル崩壊で売上「蒸発」&閉店の嵐…三越免税店は閑散

文=編集部
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ラオックスと三越とコメ兵、一瞬で爆買いバブル崩壊で売上「蒸発」&閉店の嵐…三越免税店は閑散の画像1三越本店(撮影=編集部)

 爆買いバブルの敗戦処理が各地で加速する。免税店チェーン、ラオックスと並んでインバウンド(訪日観光客)銘柄の雄と称された、中古ブランド品などを販売するリサイクルショップ、コメ兵(ひょう)は店舗の2割を閉鎖する。全41店舗(2016年12月時点)のうち、17年1月から7月にかけて9店を閉める。

 閉店するのは中型店の渋谷公園通り店、小型店の栄セントラルパーク店、なんばウォーク店、神戸元町店、キャナルシティ博多店、LINK SMILE(衣料品の郊外店)のウイングタウン岡崎店、ラグーナ蒲郡店、USED MARKET(古着店)の大須店、urca jewel(ウルカジュエル/宝石専門店)の武蔵小山店の9店である。

 武蔵小山店は16年3月、新業態のurca jewelの1号店として武蔵小山のパルム商店街にオープンしたが、わずか1年で撤退する。

 コメ兵の17年3月期の連結決算は、売上高が前期比13%減の399億円、営業利益は79%減の6億円、純利益は91%減の1億5000万円になる見通しだ。純利益の従来予想は50%減の8億4000万円だった。

 主力のブランド・ファッションの中古品事業が、インバウンド需要の低迷で苦戦が続いた。店舗閉鎖による減損損失などを特別損失として3億2900万円計上することも響く。

 1947年、名古屋市でたった5坪の古着店「米兵(こめひょう)商店」を創業したのが始まり。かつて創業者一族が1897年に米店を創業し、名前が「兵次郎」だったことにちなんで名付けた。1987年に社名をコメ兵に変更。2003年にJASDAQ、04年東京証券取引所2部、名古屋証券取引所2部に上場した。

 コメ兵は中古品を買い取り、店頭とオンラインストア(インターネット通販)で販売する、日本で最大級のリサイクルショップである。創業地の名古屋を中心に東京、埼玉、千葉、横浜、長野、大阪、神戸、広島、福岡に41店舗を構えるまでになった。

 大化けしたのは、インバウンドの追い風を受けてからだ。宝石や腕時計、バッグなど高級宝飾品を買うために外国人観光客が多数訪れ、インバウンドの代表銘柄となった。株価は15年1月21日に4095円と10年来の高値をつけた。上場来高値は04年の5280円である。

個人からの買い取りが減少し、計画した商品点数が揃わず

 高級時計やブランド品などを大量に購入していた中国人観光客は16年4月以降、財布の紐を固く締めた。中国政府が消費を国内に戻すため、海外で購入した高額品に対する関税を引き上げたからだ。

 一本調子できた爆買いに急ブレーキがかかった。コメ兵のインバウンドの売り上げは16年4~12月累計で前年同期より4割減った。だが、業績悪化は爆買いバブルが弾けたことだけが原因ではない。

BusinessJournal編集部

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