3月末にオフィス北野を退社して、新事務所を拠点に活動することになったビートたけし。新たなステージのパートナーといわれるのが、かつて“愛人”として報道されたこともある、18歳年下の女性だ。3月14日付スポーツニッポン記事によれば、「“愛人”とも伝えられるビジネスパートナーの女性と新会社を設立しており、来月の新年度から拠点にする」という。
実は、3月7日に発売されたばかりのビートたけしの著書『ビートたけしのオンナ論』(小社刊)でも、この女性を「オネーチャン」という呼び名で登場させている。かねて、妻とは長年別居状態であることを公言してきたたけしにとって、このオネーチャンとはどんな存在なのか。また、今後も妻とは籍を入れたまま、オネーチャンと公私ともに歩む道を選んだたけしの結婚観とはどんなものなのか。
本書の中から、その一端が垣間見られるパートを抜粋して紹介しよう(『ビートたけしのオンナ論』第4章「オイラの女性(オンナ)観」より)。
結婚は権力者の謀略
そもそも結婚ってなんだろうね? 正直に感想を言うと、結婚なんて制度は、権力者が庶民を縛るためにつくったもんじゃないのかなって思っている。だから、江戸時代、不倫は大罪だったんだろ。女は鼻をそがれるし、男は死刑だしね。
吉原では女を買って遊んでもいいけど、どこどこの娘とどこどこの庄屋の息子が裏で会ってたら処刑するぞって矛盾してるよ。心中の生き残りなんてなったら、市中引き回しの上、はりつけ獄門だ。それはもう完全に夫婦という対、ペアをつくることによって世の中を安定させるという、権力者の絶対的な作戦以外に考えられないよ。
結婚はお上が庶民をまとめるために絶対に必要なもので、一夫一婦制なんてどう考えても権力側に有利な制度だよな。
だからってわけでもないんだけど、オイラは結婚という形にあまりこだわってない生活を送ってきた。自宅に帰らないんじゃなくて、要は居心地のいいほうに帰っているんだ。それがたまたまオネーチャンの家ってだけでね。
その代わり、カミさんには全額渡すものを渡している。それでオイラはカミさんから小遣いをもらって、その中からやりくりするわけだけど、ほとんどはオネーチャンに渡している。それでいいんじゃねえかな。
そのお陰で、オネーチャンの家に戻ると、食事にも気を使ってくれるし、最近なんか、朝起きりゃ、寝たまんまパンツを履かせてくれて「はい、いってらっしゃい」なんて感じになるんだから。
居心地よくしてもらえるのは、普通以上のカネを払っているからなんだ。オイラにとっては少ない小遣いだけど、普通のサラリーマンよりは多いから、それを全部もらっていれば、それなりに満足するからいいんだろうね。家っていうのはそういうもんだし、結婚にしても居心地がいいことが一番じゃないかな。
(文=ビートたけし/写真=尾藤能暢)
『ビートたけしのオンナ論』
定価:1000円+税/発行:サイゾー
本書の内容を一部紹介
●ベッキーからの手紙 ●モナよ、カネ返せ ●浅田真央と安藤美姫の明暗●オイラを狙った文春砲「愛人報道」の真相 ●芸人より面白い泰葉、松居一代 ●小保方晴子、坂口杏里、酒井法子「再生計画」 ●上原美優の自殺から考えた ●監督として評価する「絶品女優」 ●宮沢りえよ、なんで森田剛なんだ ●沢尻エリカは脱ぎ損、藤原紀香はどうでもいい、吉田羊は床上手 ●氷川きよし、羽生結弦、成宮寛貴「ゲイ疑惑」を検証 ●70歳を超えた今だからこそ言える「自身の女性観」「女性遍歴」「妻と母との関係」 ほか