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『西郷どん』特番、MC後藤輝基が歴史を知らなすぎ…後半登場の坂本龍馬(小栗旬)に期待!

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『西郷どん』公式サイトより

 鈴木亮平が主演を務めるNHK大河ドラマ『西郷どん』の特別番組「~いざ革命へ! 西郷と4人の男たち~」が8日に放送された。今年はこれまで全50話だった大河ドラマを47話に短縮し、カットした3話分を特番に振り替えることになっており、今回はその2回目にあたる。

 今回この特番が放送されたのは、西郷吉之助が2度目の島流しから帰還し、いよいよ激動の幕末でキーパーソンとして活躍する第26話の直前だ。内容もこれにふさわしく、西郷とこの先大きく関わっていくことになる、坂本龍馬(小栗旬)、勝海舟(遠藤憲一)、桂小五郎(玉山鉄二)、岩倉具視(笑福亭鶴瓶)の4人について、人となりや功績を紹介するものとなっていた。

 ゲストはあんなにいらない。内容が浅い。MCのフットボールアワー・後藤輝基が歴史を知らないどころか、『西郷どん』本編すら見ていなくて話にならない--など、特番のつくり自体には大いに文句はあるが、いわば穴埋めの間に合わせでしかない番組にまじめに怒っても仕方がないだろう。そこには深く触れず、次週以降登場してくる「4人の男たち」について、特番を視聴して感じた期待と不安を書いておきたい。

 まず、なんといっても小栗演じる坂本龍馬。言動がいかにも自由人な感じで、見ているだけでも楽しいし、画面が明るくなる。小栗はこれまでにも、映画『銀魂』(ワーナー・ブラザース)の銀時役やテレビドラマ『信長協奏曲』(フジテレビ系)の信長役など、「適当に見える人」「型破りな人」を自然体かつユーモアたっぷりに演じていることから、この龍馬役はぴったりな配役といえそうだ。若い兄ちゃんがイケイケどんどんの精神で誰もやらなかったことを成し遂げていく、という光景が目に浮かぶようだし、あの龍馬なら敵の多さを意に介さずに振る舞ってあっさり暗殺されそう、とまで思える。登場シーンは必ずしも多くなさそうだが、後半の人気キャラになりそうだ。

 鶴瓶演じる岩倉具視も、あまりにも異質であるため、期待したい人物だ。岩倉といえば一定以上の年代の人には「お札に描かれていた人」という認識であり、「よくは知らないが偉い人なんだろう」とのイメージがあるはずだ。だが、身分の低い公家から維新の立役者にまで駆け上った、相当な策略家であり、実際にはクセのかたまりのような人物であったらしい。映像を見る限り、鶴瓶はほぼいつも通りのキャラクターで岩倉を演じており、とても公家には見えないが、実際の岩倉も「公家らしくない」と言われていたようなので、それでいいのだろう。偉人のイメージを覆す腹黒さを思い切り見せてほしい。

 玉山演じる桂小五郎については、正直言って良いとも悪いとも思わなかった。写真で見る史実の桂は涼しげな顔をしたイケメンなので、ビジュアル的には合っているのではないかと思った程度である。特番でも触れられた通り、一般的に桂には「逃げ回っていた男」というイメージしかないため、わかりやすくキャラ立ちさせるのが難しいのかもしれない。玉山が桂をどう解釈して演技に反映させるのか、楽しみにしたい。

 一方、遠藤演じる勝海舟には違和感を覚えた。勝海舟には、あんなにまじめくさって一言一言を置くように話すイメージはあまりない。大局を見据えていろいろなことを深く考えた上で、それを軽いノリでするするっとしゃべるところに人物としての魅力があるように思う。『新選組!』(NHK)の野田秀樹や、『JIN-仁-』(TBS系)の小日向文世が演じた勝海舟は、そんなタイプだった。日本の行く末に関する重大な話を、江戸弁で立て板に水のように話していた。遠藤のように、あんなにためて重々しく「もう幕府なんざ、……見限るこった」と言われても、「ちょっと違うんだよなあ」と思ってしまった。

 さて、特番では、これまで「心優しい一本気な男」として描かれていた西郷が、薩摩軍を率いる司令官となり、「別人のように様相を変えていく「大義のためには時に非情にもなる」と予告された。西郷の人生において重大な変化であり、これを真正面から描こうとする覚悟は大いに評価したい。

 ただ、変化した後の役づくりに鈴木亮平が悩んでいる様子の映像も流れたため、少々心配になった。推測でしかないが、変化のきっかけや過程が十分に脚本で表現されていないために切り替えに困っているような印象を受ける。今さら言っても遅いが、『西郷どん』には過程をすっ飛ばして結果だけを描く傾向があるため、西郷隆盛についても、今週までは「いい人」だったのに来週から急に腹黒くなっているといった可能性も否定できない怖さがある。そうなったらなったで仕方がないので、新たに加わった「4人の男たち」の活躍に期待しよう。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

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