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首相を支配する官邸ポリス、闇の警察集団…首相の敵対人物を追い落とし、世論操作

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首相官邸(「Wikipedia」より/WTCA)

 元警察キャリアが書いたリアル告発ノベル、というキャッチコピーで、『官邸ポリス 総理を支配する闇の集団』(講談社)という小説が昨年末発刊された。著者とされる幕蓮はこれまでの著作歴はなく、メディアにも登場していない。この本のための覆面作家ということになる。プロフィールには「東京大学法学部卒業。警察庁入庁。その後、退職」とのみ書かれている。

「中にいた人間じゃないと書けない、リアルさはあります」

 そう断言するのは、匿名で取材に応じてくれた警察庁OBである。

「ただ書かれている内容は、すでに報じられていることで、そこに内部の話をうまく入れながら繋いだ小説で、告発本とはいえません。ただ、その繋ぎ方に、内部にいた者にしかわからない情報が使われていて、そこがものすごくおもしろいですね。使われている専門用語も正確ですし、尾行の仕方ひとつとってもリアルです。キャリア警察は尾行なんかしませんけど、やってた人間から聞いたんでしょう。政治家や他省庁の官僚のことは『国賊』『最低』『唾棄すべき』などと書いている一方、キャリア警察のことはディスってないので、その意味でも中にいた人間が書いたのだと思います」

 内閣の重要政策に関する情報の収集・分析その他の調査を行っているのが、“日本のCIA”とも“警察庁の出先機関”ともいわれる内閣情報調査室だが、その内部に「エイワン」と呼ばれる官邸ポリスのアジトがあるというのが、小説の設定だ。

 安倍晋三首相は、多部敬三という名で登場する。杉田和博官房副長官は、瀬戸弘和。北村滋内閣情報官は、工藤茂雄などとなっているが、報道を知っている読者にはモデルが誰かはわかる。特定のモデルが見当たらないのが、さまざまな出来事を繋いで小説として成立させていくのに欠かせない、若い2人だ。官邸ポリスのメンバーで内閣情報調査室参事官補佐の澤村有、30歳。中央新聞政治部記者の奥田麗、24歳。この2人が恋人になっていくのは、小説ならではの展開だ。

 森友学園(作中は盛永学園)問題が発生した時に、たまたま澤村が大阪府警察本部警備部外事課長に就いていたというのも小説的だが、大阪府警からの近畿財務局への出向者に知り合いがいたというのも意外な展開だ。だが、警察庁OBは言う。

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