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覚えてる?1997年に渋谷で起きた謎多き「東電OL殺人事件」

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※参考画像:『東電OL殺人事件』新潮文庫(amazonより)

 あなたにとって「懐かしい」とはどんな情景でしょうか? 1970~90年代の「懐かしい」を集めたのが「ミドルエッジ」。あなたの記憶をくすぐる「懐かしい」から厳選した記事をお届けします。

 今回は、1997年、世紀末の世を騒がせた「東電OL殺人事件」について振り返っていきます。

大企業の会社員でありながら、売春をしていた被害女性

※参考画像:『東電OL殺人事件』新潮文庫(amazonより)

 昼は一流のエリート社員、夜は売春婦……。

 そんな被害女性が持つスキャンダラスな二面性により、「東電OL殺人事件」はマスコミで一大センセーションを巻き起こしました。

 事件が発覚したのは、1997年3月19日夕刻。東京都渋谷区円山町のアパートの一室から、死後10日ほど経過した遺体が発見されました。被害者は東京電力で働く当時39歳の女性で、死因は絞殺。慶應義塾大学経済学部を卒業後、東京電力に初の女性総合職として入社した経歴を持つ、れっきとしたキャリアウーマンでした。

 しかし事件が明るみに出たことで、彼女の別の顔が暴かれることになります。それが、渋谷・円山町のラブホテル街で私娼、いわゆる「たちんぼ」をしていたという事実です。それも、「1日4人は捕まえる」というノルマを自らに課し、行き交う男性へ積極的に「商談」を持ちかけていたといいます。東京電力で総合職、それも40歳近い年齢と20年近い勤続年数を考えると、かなりの高収入になるのは言うまでもありません。よほど特殊な事情がない限り、お金に困るようなことはないでしょう。

 では、なぜ彼女は夜の街で自らを売るようなことをしていたのでしょうか……。職場でのストレスなどが原因ではないかと推察されていますが、それについては今も何ひとつわかっていません。そんな不可解さ、ミステリアスさも相まって、「東電OL殺人事件」は世間の関心を集めていくことになったのです。

近隣に住むネパール人男性が逮捕、しかし後に冤罪となり事件は迷宮入り

※参考画像:『恋の罪 [DVD]』(amazonより)

 さまざまな臆測・報道がなされるなか、遺体発見から2カ月後の5月20日、事件は動きます。事件現場の近所で暮らす当時30歳のネパール人男性が逮捕されたのです。男性は被害女性の売春相手。被害者女性宅で発見されたコンドームに付着した精液が決め手でした。しかし、ネパール人男性は、逮捕された直後から一貫して無罪を主張。長きにわたる裁判の末、証拠不十分のため、2012年に無罪が確定しています。ということで、真犯人は今も謎のままです。

 このように迷宮入りしながらも、都会に生きる人間の闇が透けて見えるかのようなこの事件は、クリエイターたちのインスピレーションを掻き立てます。ジャーナリスト・佐野眞一『東電OL殺人事件』をはじめ、事件に関連したノンフィクション本は10冊以上も刊行され、桐野夏生の『グロテスク』など事件をモチーフにした小説も多数出版されています。また、2011年には、園子温監督による、事件をヒントにした映画『恋の罪』が公開。売春婦の被害女性役を女優・冨樫真が好演しています。

 この連載では次回以降も皆さまの脳裏に「懐かしい」が蘇りそうな記事を提供して参ります。「こんな記事は?」「あのネタは?」なんてお声も、お待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。
(文・構成=ミドルエッジ)

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