「平成」もあと1カ月となり…7日間のみだった「昭和64年」の出来事を覚えていますか?
あなたにとって「懐かしい」とはどんな情景でしょうか? 1970~90年代の「懐かしい」を集めたのが「ミドルエッジ」。あなたの記憶をくすぐる「懐かしい」から厳選した記事をお届けします。
今回のテーマは、たった7日間しかなかった昭和64年の出来事。「昭和最後の1週間」に起こったニュースを振り返ります。
記憶の中に埋もれた昭和64年の思い出
平成最後の年となる平成31年は、4月30日までの4カ月間しかない稀なケースにもなります。とはいっても、1〜2月だけでも、稀勢の里引退、大坂なおみ全豪優勝、嵐の活動休止発表など、いくつか後々まで語り継がれそうなニュースが世間を賑わせています。では、昭和最後の年となった昭和64年には、いったい、どのような出来事が起こったのでしょうか?
子どもの頃、昭和64年の10円玉を集めていたという人は少なからずいるはず。コレクションの対象にされていた理由は「レアだから」にほかなりません。昭和天皇が崩御されたのが、1989年(昭和64年)1月7日。1月8日からは、新しい時代・平成が始まりました。昭和64年は7日間しかなかったゆえに、硬貨の製造枚数が少なくレア度が高かったわけですが、昭和64年に起こった社会的関心事・出来事もまた、ある意味希少。数ある10円玉の中に埋もれるかのごとく、多くの人の記憶の奥底に眠り、すぐに思い出せないであろう昭和最後の7日間に起こったアレコレを今回、振り返っていきます。
昭和64年1月1日に起こった2つの大きな出来事とは?
昭和64年1月1日。アサヒスーパードライなどで知られる大手ビールメーカー・朝日麦酒株式会社が社名を「アサヒビール株式会社」に改称。また、関東高校(現・聖徳学園高校)軽音楽部出身の桜井和寿、田原健一、中川敬輔からなるバンド・THE WALLSが、新たなメンバー・鈴木英哉を加え、バンド名を「Mr.Children」に改めて活動していくことになりました。
自粛ムードの中、1月2日に「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」スタート
昭和63年9月に昭和天皇の容体が悪化して以来、日本に漂っていた自粛ムード。年が明けても年始の特番において派手な演出を控えるなどの傾向が見受けられましたが、その風潮を打ち破るかのように1月2日にスタートをきったのが、日本テレビ系のバラエティ番組『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』です。ちなみに、記念すべき第1回の優勝者は「林家ペー」でした。
1月5日にはマドンナ&ショーン・ペンが離婚、1月6日には小柳ルミ子&大澄賢也が結婚
1月は何かを始めるのにふさわしい月。深い仲の男女にとってもそれは同様らしく、海の向こうアメリカでは、歌手・マドンナが夫で俳優のショーン・ペンとの離婚を発表。
1月6日、自粛ムード真っただ中の日本において、愛する2人にそんな風潮は関係ないとばかりに、小柳ルミ子と大澄賢也が13歳の年の差を乗り越えて、電撃結婚しました。
そして翌1月7日、午前6時33分に昭和天皇が崩御したことにより、64年続いた昭和時代は幕を下ろすことになりました。
平成時代も残りあとわずか。願わくば最後は悲しいニュースではなく、喜ばしいニュースに彩られながら、30年余りの歴史を終えて新時代を迎えたいものです。
この連載では次回以降も皆さまの脳裏に「懐かしい」が蘇りそうな記事を提供して参ります。「こんな記事は?」「あのネタは?」なんてお声も、お待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。
(文・構成=ミドルエッジ)
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