人気コメンテーターのツイートが、とんだ炎上騒動を起こしているようだ――。
フィギュアスケート選手の羽生結弦が愛用していたことでも知られる“日の丸マスク”の製造元であるメッシュ素材メーカー、くればぁが、同商品の製造を休止した。政府からの要請を受けて同商品を生産しているとの誤った情報が広がっており、くればぁの石橋衣理社長は28日、自身のTwitter上で次のように投稿し、製造休止を発表した。
「大変人気でしたが議論のネタにされるのは本望ではないので、しばらく製造休止しています。またいつか復活できれば…」
「弊社で作っていた日の丸マスクが政府批判のネタにちょうどよかったのか、ボロクソ言われました。政府と繋がりなんて一切ないのに…社名についても馬鹿にされ、ド阿保とまで言う人も…」
同社には誤情報を信じた人々から多くの誹謗中傷が寄せられ、作家で情報番組のコメンテーターとして活躍する室井佑月氏も、「これを作るのに、コストどのくらいあがったんだろう。こんなことより、枚数だろうに」とツイート。製造休止を受け、室井は以下のように投稿した。
「この件に関して、あたしが一瞬でも間違ったツイートを流し、その後、謝罪し訂正したのだけど、結構な量のお詫びしろ、という意見が来ます。具体的に明日、弁護士に(旦那だけど)相談します。あたしがやったことの謝罪として(削除・訂正・謝罪はした)適切なのはどのようなものかを」
「ちゃんと謝る方法を今、考えてますから」
「あたし、訴えられてないですが。自分の悪かったという気持ちを、どう相手に示したらいいか、相手のいることなので考えているだけです」
この謝罪コメントを受け、30日にはTwitter上で「#室井佑月のテレビ出演に抗議します」というハッシュタグがトレンド入りするほど、室井への批判が強まっており、以下のようなコメントが寄せられている。
「これで謝罪しているつもりなのだろうか?」
「流石に何言ってるんだ。民間企業に経済的損失与えておいて、悪かった気持ちを示すとか、これ以上嫌な気持ちにさせないとか」
「『一瞬』とか言う言い訳を堂々と口に出来る子の面の皮の厚さ」
「テレビのコメンテーターしてる人がデマを流してこんな事態にするなんていいわけないよ」
「民間企業を、嘘でたたくテレビ出演者なんていらない」
「マスクの件はけじめをつけるべき。自身はTwitterで謝罪して終わった気でいるだろうけど、本来は直接出向いて謝罪するのが筋。それが出来ないならテレビで偉そうに他人を批判する資格なんかない」
「マスクに日の丸を付けただけでそれを販売中止に持ち込むなんて最低」
「仕事と繋がってる内容はやっぱりちゃんと検証してから呟かないといけない」
SNS上での投稿で名誉棄損成立も
今回の室井のツイートについて、弁護士は語る。
「元大阪府知事の橋下徹氏が、自身に関する記事をリツイートしたジャーナリストに対し、名誉を毀損されたとして慰謝料を請求する裁判を起こし、橋下氏の要求を求める判決が出されました。この判決にはさまざまな意見がありますが、SNS上で第三者の投稿を引用しただけでも名誉棄損が成立したり、損害賠償の対象になり得るということが改めて認識されました。
今回の室井さんの投稿が、マスクの製造中止にどれくらい影響しているのかは定かではありませんが、もしメーカーが室井さんに損害賠償を求めて訴えて、裁判所にその“影響度合い”が一定程度あると判断されれば、要求が認められる可能性はゼロではないと思います」
SNS上での軽はずみな発言には注意したほうがよさそうだ。
(文=編集部)