
昨今の筋トレブームを受け、筋肉を“育てる”ことに勤しむ人が増えている。ジムで汗を流したり、自宅でトレーニングを行ったあと、欠かすことができないのが、“プロテイン”だ。
粉末のプロテインを水や牛乳などに混ぜて飲むタイプが主流だが、プロテインバーなど食べるタイプも多く流通している。プロテイン市場は年々拡大しており、富士経済の調査によると2019年には、前年比19.1%増と急激な成長を見せている。さらに今年、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、自宅に籠る時間が増えたことから“コロナ太り”を懸念する声も多く、低カロリー・高たんぱくなプロテインを摂取しながらトレーニングをすることが推奨されている。
そのため、食品メーカー各社は、既存の商品にプロテインを加えて改良したり、新たなプロテイン商品を開発する動きを加速させている。
そんななか、日本でも人気が高い英国のプロテインブランド「マイプロテイン」のプロテインバーに異物が混入する事件が起きた。9月11日、ツイッター上に、写真と共にこんなコメントが投稿された。
「『マイプロテイン』のサイトで買ったプロテインバーから大量の虫が生きたまま出てきました。茶色の米粒くらいの虫と、その幼虫らしきもの、白いダニのようなものまで、、、本当にあり得ない。もし同じ商品を買ってる人がいたら、確認した方がいいと思います!」
さらに、新品のプロテインバーを開封したところ、中に大量の虫がいる様子が確認できる動画も投稿された。
9日に新しい物を開けた時に撮っていた動画です。。。本当にこれはやばい pic.twitter.com/uKsvEqTEmc
— tsutomu (@redfiel47990662) September 11, 2020
マイプロテイン社は「社内製造施設は世界に通用するもの」「品質が最高であることについては、さまざまな機関が保証」と謳い、高品質あることをアピールしてきた。その言葉を信用し、マイプロテインの商品を購入している人は多い。価格も手ごろなことから、愛用者はまとめ買いするケースが大半とみられている。
異物混入の指摘を受けてマイプロテインは公式サイトに、謝罪文を掲載した。
「異物が混入しているものがあることが判明いたしました」と事故を認めつつ、「(再発)予防措置として、問題となっている製品は、世界中の当社サイトから削除しております」と説明。
原因について「この問題は当社の製造施設では発生しておりません」「独立した第三者機関がこの問題を調査した結果、問題の製品が輸送中に発生した事故であると判断しました」と釈明したが、これに不信感を抱く消費者が続出。
「袋などに穴が開いているわけでもないから、輸送中に発生した事故ではなく、製造過程で虫の卵などが入っていたと考えるべき」といった指摘が相次いでいる。