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ジャニーズ事務所新体制と、懐かしき昭和のジャニーズ映画論考【後編】

ジャニーズ新体制でも「閲覧不可」…幻のたのきん、少年隊、光GENJI主演映画を追う

文=峯岸あゆみ
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1981年公開の『グッドラックLOVE』(監督:河崎義祐、主演:田原俊彦、配給:東宝)。それまでの2作品では近藤真彦が主演だったが、この作品で初めて田原俊彦が主演。初の海外ロケが行われ、ロサンゼルスとニューヨークが舞台となった。写真は劇場パンフレット

 長らく封印されていた「昭和ジャニーズ映画」が続々と解禁されている! 近藤真彦、シブがき隊の主演作がテレビ放送され、郷ひろみ、フォーリーブス、男闘呼組らの主演作が東京のミニシアターで上映される。

 かつてVHS化された作品はあるが、その後はDVD化、Blu-ray化されることはなく、テレビや動画配信サービスでの鑑賞機会もゼロ、名画座で上映されることもなかった昭和のジャニーズ映画たち。一部ではあれどこれらが解禁されたことは、ジャニーズ事務所の体制の変化と無縁ではないのだろう。

 解禁された作品については【前篇】で取り上げたが、今回の【後篇】では、「それでも封印されたまま」の昭和ジャニーズ映画をクローズアップしていきたい。

【前編】「タッキーとジュリー社長の新方針?…封印されていた幻の「昭和ジャニーズ映画」解禁の謎」

田原俊彦・野村義男・近藤真彦…大ヒット連発のたのきん映画はもう観られない?

 まず、ジャニーズ事務所史上最大の功労者といえる、田原俊彦・野村義男・近藤真彦による「たのきんトリオ」が揃って出演した作品群「東宝たのきんスーパーヒットシリーズ」は、すべてがいまだ封印状態にあることを確認しておきたい。

「東宝たのきんスーパーヒットシリーズ」とは、以下の6作品を指す。

・近藤真彦主演『青春グラフィティ スニーカーぶる~す』(監督:河崎義祐、1981年)
・近藤真彦主演『ブルージーンズメモリー BLUE JEANS MEMORY』(監督:河崎義祐、1981年)
・田原俊彦主演『グッドラックLOVE』(監督:河崎義祐、1981年)
・近藤真彦主演『ハイティーン・ブギ』(監督:舛田利雄、1982年)
・田原俊彦主演『ウィーン物語 ジェミニ・YとS』(監督:河崎義祐、1982年)
・近藤真彦主演『嵐を呼ぶ男』(監督:井上梅次、1983年)

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1982年公開の『ウィーン物語 ジェミニ・YとS』(監督:河崎義祐、主演:田原俊彦、配給:東宝)。田原にとっては2作目の主演作で、1人2役に挑んだ。タイトルの通り、オーストリアのウイーンで大規模ロケが行われている。写真は劇場パンフレット
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1982年公開の『ハイティーン・ブギ』(監督:舛田利雄、主演:近藤真彦配給:東宝)。人気コミックを原作としたシリーズ最大のヒット作。近藤とヒロイン役・武田久美子とのキスシーンがあるとのことで、公開前にファンが大騒ぎになった。写真は劇場パンフレット

 上記作品の多くに、ジャニーズ事務所の原点とされる映画『ウエスト・サイド物語』を意識したようなミュージカルシーンが挿入されている。まさに“ジャニーズイズム”を具現化したものだが、公開当時に青春時代を送っていた人々が、当時を懐かしんでこれらの作品を観ようと思っても、簡単には鑑賞できないのだ。

 また、上記『ウィーン物語 ジェミニ・YとS』と同時上映だった唯一の野村義男主演作『三等高校生』(監督:渡邊祐介)、そして『嵐を呼ぶ男』と同時上映されたドキュメンタリー作『TOSHI in TAKARAZUKA Love Forever』(監督:井上梅次)、さらに、“脱たのきん”を狙った田原俊彦主演作『エル・オー・ヴィ・愛・N・G』(監督:舛田利雄、1983年)も、同じく鑑賞は困難であることも付言しておきたい。

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1985年公開の『三等高校生』(監督:渡邉祐介、主演:野村義男、配給:東宝)。スーパーヒットシリーズには含まれない野村の初主演作。残念ながら田原、近藤は出ていないが、シブがき隊、川崎麻世が登場する。写真は劇場パンフレット