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永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

「安倍さんの捜査はセレモニー」と永田町は余裕の静観…“見えない権力”が検察に圧力か

文=神澤志万/国会議員秘書
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安倍晋三前首相(写真:つのだよしお/アフロ)

 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 12月3日、東京地検特捜部が安倍晋三前首相に任意の事情聴取を要請したことが報道されましたね。もちろん、「桜を見る会」の前日夕食会の費用補填の問題についてです。4日で国会が事実上の閉会となったので、今後の捜査のゆくえに注目が集まっています。

 もっとも、永田町は静かなもので、「安倍さんの捜査はセレモニー」と見る人ばかりです。でも、安倍前首相は歴代最長の3000日近い在職日数でブイブイ言わせていたのに、退任したらすぐに事情聴取って、すごくないですか? これは、今までになかったことだと思いますよ。検察の本気度が気になります。

 一方で、秘書の略式起訴の可能性についても報じられていましたね。検察官が簡易裁判所に略式起訴した場合、公開の法廷は開かれません。裁判官も書面や記録のやりとりだけで判断し、罰金額を決めて、略式命令を言い渡すのが基本です。そのため、事件に至った経緯や状況、関係者の具体的な供述内容などは明らかにされないことになります。

 ただし、裁判官が事件の内容などから「略式起訴は相当でない」と考えた場合は、正式手続きによって公開の法廷で裁判を行うこともできます。これを「略式不相当」と言うそうですが、極めてレアなケースのようで、どうなりますかね。こちらも注目ですね。

 前回も触れましたが、2009年の「陸山会事件」で逮捕された小沢一郎衆議院議員の3人の秘書の起訴内容は「収支報告書の不記載」でした。今回も同じですね。「陸山会」の場合は、3人とも執行猶予付きの禁固刑の有罪判決を受けています。

 今回の件では、「見えない権力」が検察に圧力をかけるとも言われていますが、そうならないように適切な裁判が望まれますね。

議員ですら間違う国会用語「公報上」の謎

 さて、臨時国会は12月5日の閉会日を前に、4日に閉会処理が終わりました。以前も書きましたが、今年ほどあっという間だったなぁと感じる国会もありませんでした。

 今回は、すべて予定通りで進みました。公報上の閉会処理の公式日程は、朝9時に野党(立憲民主党・共産党・国民民主党・社会民主党)が会期延長の申し入れを行い、その対応が決まるまで、すべての国会日程はストップします。そして、申し入れが衆議院の議員運営委員会で否決されると、また各委員会の日程が動き出します。これは参議院も同様ですが、会期延長の申し入れがなされることも想定内でした。

 その間にいろいろと与野党の攻防があり、本会議が終了するのは夜遅くというのが最近の国会の会期末でしたが、今回は衆議院の本会議が15時頃から、参議院は15時半頃と予想されていて、実際その通りになりました。

 ちなみに、今回の会期延長の理由には新型コロナウイルス対策も挙げられていましたが、国会は閉会しても対応は続けますよ。多くはありませんが、国会内でも感染者が出ています。衆議院では、自民党の渡嘉敷奈緒美衆院議員が感染し、入院されていたことが明らかになっています。

『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。 amazon_associate_logo.jpg
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