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永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

元共同通信の柿崎明二補佐官が菅首相に“取り込まれた”裏事情…酒癖の悪さと“本当の役割”

文=神澤志万/国会議員秘書
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内閣総理大臣補佐官 柿﨑 明二 (かきざき めいじ) | 菅内閣 内閣総理大臣補佐官名簿 | 内閣 | 首相官邸ホームページ」より

 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 新型コロナウイルスの感染拡大はまだまだ予断を許さない状況ですが、少しだけ以前の日常に近づいてきたように感じる、この頃です。国会議員や支援者の間では、ずっと自粛や延期が続いていた結婚式も行われるようになってきて、秘書たちは熨斗(のし)袋を用意するなど準備に追われています。また、ピアノなどの発表会もあるようで、お子さんのいる秘書たちが「発表会用のドレスを用意した」とうれしそうに話をしていることもあります。ほんの少しの変化ですが、おめでたいことが増えるのはいいですね。

 また、10月1日からは「Go To Eatキャンペーン」が始まり、東京都が「Go To トラベルキャンペーン」の対象になりました。「Go To」は何かと批判もあるものの、けっこうおトクなので、ぜひ活用して楽しんでいただきたいと思います。利用回数に制限はありませんが、政府の予算の上限額に達すると終了してしまうので、早めのご利用をオススメします。

柿崎補佐官が担う“本当の役割”とは

 同じ10月1日には、新内閣の首相補佐官に就任した元共同通信社論説副委員長の柿崎明二(めいじ)氏が、首相官邸で菅義偉首相から辞令を受け取ったことが報じられました。柿崎氏はテレビのワイドショーにコメンテーターとして出演されてきたので、ご存じの方もいらっしゃると思います。

 就任が発表される一週間くらい前から噂はありましたが、正直ないだろうと思っていました。柿崎氏は以前から安倍政権に批判的でしたし、いわば正反対の転身ですよね。永田町でも「参与くらいにはなるかな」と言われていたのですが、まさか本当に首相補佐官になってしまうとは……と、みな驚きを隠せませんでした。

 柿崎氏は菅首相と同郷の秋田県出身で、共同通信社では政治部を経て編集委員、論説副委員長などを務めていました。1996年の政治部時代に、故・野中広務元自民党幹事長から、当時1期目だった菅氏を紹介されて知り合ったという話は有名です。今後は「政策の評価・検証を担当」されるそうですが、本当の役割はメディア各紙の政治部長を牽制することではないかと思います。

 一方で、就任前後から柿崎氏の酒癖の悪さや怪しい人間関係の話題が週刊誌を賑わせていますよね。まぁ、飲み方が上品でないことは神澤も聞いています。どうも、深酒してしまうタイプのようですね(苦笑)。

 また、飲み代を払わないことも、永田町では有名な話です。お勘定のときに先に帰ってしまったり、トイレにこもったりするそうです。たまたまお店で居合わせただけなのに、「柿崎さんの知り合いなら代わりに払って」とお店から言われた人も何人もいるようです。今後は税金で飲む機会が増えるのでしょうが、お金でもめないようにしないと大変ですね。

 とはいえ、酒癖が悪いのは柿崎氏だけではないようです。

「文藝春秋の記者たちの飲み方を、俺は知ってるぞ」

「週刊文春」(文藝春秋)に記事にされたとき、柿崎氏はこう言ったとの話もあります。これまで一緒にいろいろやってきた同業他社の記者たちが、今や各紙の政治部長のポジションにいるのです。

 たとえば、違法ではなくても、世間に知られると恥ずかしいことや現代のモラルでは許されないことってありますよね。柿崎氏の「真の役割」は、メディアに対して「政権を批判するなら、お前のあのことやこのことを暴露するぞ」と牽制することだと思うのです。さすがに深読みしすぎでしょうか。

菅首相の新著は“ゴーストライター”が執筆?

 ところで、菅首相は10月20日に著書『政治家の覚悟』(文藝春秋)を緊急出版されるそうで、永田町では密かに注目されています。すでに購入予約をしている人たちもたくさんいます。

 思えば、菅首相の著書はほとんどないんですよね。2012年3月に自費出版で刊行された『政治家の覚悟 官僚を動かせ』(文藝春秋企画出版部)くらいです。政治家の自費出版は、とても珍しいと思います。官房長官になる前の時期とはいえ、「自費でいいから有名どころ(文藝春秋)で」ということだったのかもしれませんね。

 新著は、この過去の著書に官房長官時代のインタビューなどを加えたもののようですが、実は柿崎氏がゴーストライターを務めているのではないかと言われています。本当なら、柿崎氏は菅首相のゴーストをするくらい信頼されているということです。しかし、柿崎氏を良く知るジャーナリストたちは「柿崎氏の文章はとても優秀だけど固いから、読み切るにはかなりの根気が必要だ」と、今から覚悟を決めているそうです。国会女子たちでは理解できないかもというレベルらしいので、ちょっと残念に思っています。 

 菅首相もお忙しいとは思いますが、せっかく女子高生からも「令和おじさん」として人気なので、今後は読みやすい本を出版してほしいと思います。 

(文=神澤志万/国会議員秘書)

『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。 amazon_associate_logo.jpg

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