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老後資金の必要額はこうして計算せよ…夫婦2人「平均的な生活」、やはり2千万円必要?

文=藤村紀美子/ファイナンシャルプランナー・高齢期のお金を考える会
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「Getty Images」より

 安心して経済的に豊かな老後を送るためには、まず、どのような老後生活を送りたいのかを明確にして、その生活をするためにはどの位の費用が必要なのかを知ることが重要です。何も明確になっていないとただ不安ばかりが大きくなってしまいます。

 目的を明確にして、収入と支出を知り、現実の収支に合わせた生活をするように心がけたら、安心な老後の生活が送れるのではないでしょうか。

【どのような生活を送りたいですか】

 あなたはどのような老後生活を送りたいと思っているでしょうか。“生命保険文化センター”の「生活保障に関する調査」(令和元年)によると、夫婦2人の老後の「最低日常生活費」は月約22万円、「平均的な老後の生活費」は約27万円、「ゆとりある老後生活費」は約36万円かかるという調査結果があります。
 
(1)贅沢をせず、つつましい生活をしたい(月約22万円)
(2)世間一般と同じ生活をしたい(月約27万円)
(3)ゆとりをもって豊かな生活をしたい(月約36万円)

 上記1.2.3の老後の生活資金として、それぞれいくら必要でしょうか。老後に必要な資金を計算する前提として何年生きるかが問題です。現在、夫が65歳、妻が60歳とします。厚生労働省の簡易生命表によると、夫の退職時(65歳)の平均余命は18.86年、夫死亡時の妻(79歳)の平均余命は12年です。

※以下、イ.は夫の生存中の夫婦二人の必要生活資金、ロ.は夫死亡後の妻の必要生活資金。

(1)贅沢をせず、つつましい生活をした場合の必要生活資金
イ.22万円×12カ月×18.86年=約4979万円(生活費は2人分)
ロ.15万円×12カ月×12年=約2160万円(生活費は1人分で7割)
イ+ロ=7139万円

(2)世間一般と同じ生活をした場合の必要生活資金
イ.27万円×12カ月×18.86年=約6110万円(2人分の生活費)
ロ.19万円×12カ月×12年=約2736万円(1人分の生活費)
イ+ロ=8846万円

(3)ゆとりのある豊かな生活をした場合の必要生活資金
イ.36万円×12カ月×18.86年=約8147万円
ロ.25万円×12カ月×12年=3600万円  
イ+ロ=1億1747万円

 それぞれが希望する生活の必要な老後生活資金は以上のようになりますが、年金等の収入があるので、それを控除しなければ準備すべき老後資金はわかりません。そのためには、それぞれの年金等の収入を知る必要があります。

【平均的な年金等の収入金額は】

 平均的な年金額といっても、国民年金に加入していたのか、厚生年金に加入していたのか、加入期間は何年間か、月給はどの位もらっていたのかによって、受給する年金額は大きく異なります。たとえば、国民年金加入では月約5万円、厚生年金加入では男性は平均月約16万6000円、女性は平均月約10万3000円の年金となり、格差が大きく、それぞれの年金額で計算しなければ老後の必要生活資金はわかりません。ご自分の年金額を知るには、日本年金機構から毎年誕生月に送られてくる「年金定期便」を見るのが早道です。

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