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山尾志桜里議員、不倫相手の元妻が自殺報道…「希薄な罪悪感」と「永田町での悪評」

文=編集部
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「チーム山尾しおり(衆議院議員)」のInstagramより

 彼女の死に、元エリート検事の現役国会議員は何を思うのだろうか――。

 2017年に不倫疑惑が報じられた山尾志桜里衆院議員だが、その不倫相手とされる弁護士の倉持麟太郎氏の元妻、Aさんが自殺していたと、27日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が報じた(26日に電子版で有料公開)。

 山尾議員は民進党(当時)の幹事長に内定していた17年9月に不倫疑惑が報じられ、同党を離党したが、無所属で戦った同年10月の衆院選で当選。同年12月に立憲民主党に入党したが、昨年3月に「憲法観の違い」などを理由に離党し、同年6月に国民民主党に入党していた。

「山尾氏の政界デビューは09年、小沢一郎氏の強力なバックアップを受けて、民主党(当時)から衆院選に初出馬・初当選を果たしました。現在でも山尾議員は不倫騒動などまるでなかったかのように、国会で与党を厳しく追及したり、執行部とそりが合わないからと立憲民主党を離党したり、一昨年には国会会期中に無届けで倉持氏とアメリカ旅行に行き厳重注意を受けたりと、なぜか強気の姿勢が目立つ。スキャンダルで民進党を追われた1カ月後に“奇跡の当選”となった経験から、ヘンな自信を持ってしまったのかもしれません。

 立憲民主党を離党して国民民主党入りしたのも、立憲にいても今年の衆院選で党から優遇されないことがわかり、国民民主の玉木雄一郎代表を“落とした”ためだと永田町では噂されています。実際に、次の衆院選では、国民民主から比例東京1位で出馬という超優遇を受けることが決まっています。まさに国民民主の体たらくぶりが、ここに極まれりといえるでしょう」(全国紙記者)

国民民主党の内部に不満

 不倫報道時、山尾議員と倉持氏は共に既婚で子どももいたが、両者ともにのちに離婚。「文春」によれば、Aさんは不倫と離婚のショックに加え、倉持氏に子どもの親権を奪われたことなどが重なり「うつ病」を患い、昨年10月に自殺したという。また、「文春」には現在も交際を続ける山尾議員と倉持氏の様子も詳細に綴られている。

 そんな山尾議員だが、永田町ではどのようにみられているのだろうか。国会議員秘書で『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』(徳間書店)著者の神澤志万氏はいう。

「山尾議員がまだ倉持さんと関係が続いていたことに驚きました。秘書仲間同士の会話では、山尾議員は倉持さんと結婚するつもりはないらしく、最近は関係も終わったといわれていたからです。山尾事務所には、ベテランの地方議員経験者の政策秘書が入り、積極的にさまざまな政策に取り組んでいるように見えました。つい最近『人権外交を超党派で考える議員連盟』の立ち上げに山尾議員が奔走する姿を見てたので、国会議員としてがんばっているんだなという印象でした。

 ただ、国民民主党のなかには、山尾議員の存在を疎ましく思う人たちも多かったように思います。なぜなら、次期衆議選で彼女は、東京ブロックの比例単独1位を約束されているからです。他の出馬予定の陣営から『なぜ彼女に選挙区と掛け持ちで出馬させないんだ』と党執行部に対しての不満が噴出してるようです。支持率1%未満の同党ですから、取れても東京ブロックで1議席。その1議席を山尾議員が持って行くのですから、他の候補者たちが『なぜ、山尾のためにがんばらないといけないんだ』という気持ちになるのも理解できます。

 彼女自身も『私が出れば、1議席は取れる!』と発言しているようですから、反感を買うのも無理はありません。山尾議員は確かに有名ではありますが、投票に結び付く信用があるかとなると、どうなんでしょうかね」

ゲミュートローゼ

 それにしても、山尾議員が倉持氏の元妻の自死を知りながらも、倉持氏との関係を続けているのだとすれば、次期衆院選では議員としての資質にも有権者の目が向けられることは避けられない。『「不倫」という病』の著者で精神科医の片田珠美はいう。

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『「不倫」という病』
(片田珠美/大和書房)

「倉持氏の元妻は、3年前に『文春』に寄せた手記で、

<私は山尾さんのせいで、全てを失いました。家庭、愛する夫、かけがえのない息子、全部失ったのです>

と綴っています。また、うつ病と診断され、抗うつ剤を処方されていたということですから、元夫の不倫による離婚と親権喪失という喪失体験が引き金になってうつ病を患い、その症状の1つである希死念慮が強くなって自殺した可能性が高いと思います。

 当然、その原因の一端は山尾議員にもあると考えられるにもかかわらず、山尾議員が倉持氏との関係を継続できるのは、いかなるメンタリティーによるのでしょうか。2つの要因、強い特権意識と希薄な罪悪感が挙げられます。

 まず、山尾議員は、『自分は特別な人間だから普通の人には許されないことでも許される』という特権意識がかなり強そうです。東大法学部出身で、司法試験に合格して検事になり、その後衆院議員に転身した輝かしい経歴のうえ、ミュージカル『アニー』で主役を務めたほどの美貌の持ち主です。まさに才色兼備の典型なので、特権意識が強いのは当然かもしれません。

 この特権意識に、過去の成功体験が拍車をかけているようにも見えます。17年9月に倉持氏との不倫疑惑が報じられましたが、約1カ月後の総選挙では無所属で出馬し、見事に当選しました。こうした成功体験が特権意識をさらに強めることはまれではありません。

 また、罪悪感が希薄、というか罪悪感を覚えないことも大きいでしょう。そんな人間がいるのかと不思議に思われるかもしれませんが、実際にいるのです。

 もう30年以上も前の話ですが、知り合いの女性精神科医が自宅マンションで首を吊って自殺しました。彼女の夫も精神科医だったのですが、勤務先の同僚だった女性医師と不倫関係にあったようで、それを知って絶望したらしいのです。

 そのため、この女性精神科医の両親が怒り心頭で、遺骨を婚家と実家のどちらの墓に埋めるかで、かなりもめたそうです。もっとも、彼女の夫は、三回忌を待たずに不倫相手と再婚しました。その後一緒にクリニックを開業し、かなり繁盛していると聞きます。彼女の生前は夫だった精神科医に学会で久しぶりに会ったとき、『うちのクリニックは本当に儲かっている』と自慢そうに話すのを聞いて、罪悪感が希薄な印象を受けました。

 私の知り合いは婚姻期間中に自殺しましたが、倉持氏の元妻は、離婚後に自殺しています。そのため、『離婚後のことだから、もう関係ない』という理屈で、罪悪感を覚えなくてすむように自己正当化した可能性も考えられます。

 もしかしたら、山尾議員も倉持氏も、罪悪感を覚えず、同情もしない『ゲミュートローゼ』かもしれません。『ゲミュート』とは、思いやり、同情、良心などを意味するドイツ語です。このような高等感情を持たない人を、ドイツの精神科医、クルト・シュナイダーは『ゲミュートローゼ』と名づけました。日本語では、『情性欠如者』と訳されます。

 『ゲミュートローゼ』は、罪悪感を覚えず、反省も後悔もしません。殺人や放火、強盗や強姦などの凶悪犯に多いとされていますが、みながみな犯罪者になるわけではありません。むしろ、きわめて高い能力の持ち主にも少なくないのです。その典型が、『屍を超えて進む鋼鉄のごとき』人物であり、罪悪感にも良心の呵責にも悩まされずにすむからこそ成功できるともいえます。山尾議員も倉持氏も社会的成功者なのは、決して偶然ではないでしょう」

 今回の報道を受けても、山尾議員と倉持氏は関係を続けるのだろうか。

(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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