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連載「おもちゃの国からこんにちは」第2回

バンダイナムコの“苦悩”…ドラゴンボールからアイカツまでコンテンツビジネスの今を分析

文=kasumi/「プリキュアの数字ブログ」管理人
バンダイナムコを徹底分析…ドラゴンボールからアイカツまで、コンテンツビジネスの現在形の画像8
テレビ朝日系の日曜朝の伝統枠、「ニチアサ」。子どもだけではなく、毎週楽しみにしているオトナの方も多いのでは? 画像は現在日曜朝9時から放送中の『仮面ライダーセイバー』。(テレビ朝日公式サイトより)

「テレビ放送だけやればうまくいく時代ではない」

 バンダイ代表取締役社長(当時)、川口勝氏は玩具業界誌「トイジャーナル」の2021年新春インタビューでそう語りました。

 その背景にあるもの、アニメ番組を放送し、そのコンテンツに関連するおもちゃを売っていればよかった時代が終わりを迎えつつあること、そしてネット戦略に長けていたタカラトミーの躍進については別記事「日曜朝のアニメ枠に大異変…プリキュア、スーパー戦隊の不調とテレビアニメビジネスの現在」で語りました。

 そこで本稿では、株式会社バンダイナムコホールディングスの2021年3月期の決算短信より、「IP別売上高」の数字が発表されている9つのコンテンツの、ここ最近の売り上げ状況について、ざっくりとした分析を施してみましょう。ちなみに「IP」とはIntellectual Property、要は知的財産を指します。またアイドルマスターやラブライブ等、高い売り上げがありながらも「IP別売上高」が出されていない主要コンテンツもバンダイには存在します。(データはすべてバンダイナムコの決算短信より引用)

バンダイナムコが苦境?…ドラゴンボールからアイカツまで、コンテンツビジネスの今を分析の画像1
東京都港区芝にある「バンダイナムコ未来研究所」。同区三田にあるバンダイナムコホールディングス本社ビルのすぐ近くにある。(写真:アフロ)

【DRAGON BALL】海外向けアプリで2015年より大躍進

バンダイナムコを徹底分析…ドラゴンボールからアイカツまで、コンテンツビジネスの現在形の画像1

「DRAGON BALL」は国内トイホビー(玩具など)の割合は低く、売り上げの大半を占めるのが家庭用ゲームおよびゲームアプリのようです。2015年より驚異的に売り上げが伸びているのは、ワールドワイドで配信を開始した「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」などのアプリ、および家庭用ゲームが好調に推移していることによるものです。海外にも向けたアプリにより、大きな成功を収めているわけですね。

 また国内に目を向けると、データカードダス「スーパードラゴンボールヒーローズ」等がここ数年は好調だったようです。

【ワンピース】ワールドワイドに展開しているアプリや家庭用ゲームが好調

バンダイナムコを徹底分析…ドラゴンボールからアイカツまで、コンテンツビジネスの現在形の画像2

 ワンピースも「DRAGON BALL」同様に「国内トイホビー」の割合は低く、「国内でおもちゃを売るビジネス」ではないことがわかります。ワールドワイドに展開しているゲームアプリや家庭用ゲームが好調に推移し、大きく売り上げを伸ばしているようです。

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