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ウクライナ難民、女性や子どもが人身売買組織の標的に…危機一髪で脱した女性の証言

文=Business Journal編集部
ハリコフからスロバキアとの国境に向かう4歳のポリーナちゃんと母親。 (ウクライナ、 2022年3月9日撮影) (C) UNICEF_UN0609802
ハリコフからスロバキアとの国境に向かう親子 (3月9日) ©UNICEF_UN0609802

 ロシア軍によるウクライナ侵攻で同国内外には約1000万人の避難者が発生している。そのうち350~400万人は国外に渡ったといわれている。ウクライナでは国土防衛のため18~60歳までの男性は出国できない。そのため、同国から避難するのは女性や子どもが中心だ。このことに関し、国際連合事務総長のアントニオ・グテーレス事務総長は今月16日、自身の公式Twitterアカウント上で以下のように警告した。

「捕食者や人身売買業者にとって、ウクライナでの戦争は悲劇ではありません。それはチャンスです。女性と子供たちがターゲットです。彼らは緊急に安全を必要としていて、避難のあらゆる段階でのサポートを必要としています」

 国連児童基金(UNICEF・ユニセフ)など各国際機関も犯罪組織からターゲットにされる難民の状況について、相次いで強い懸念を示した。

ウクライナの女性が体験した恐怖の体験

 前述のグテーレス事務総長の懸念を裏付けるかのような証言が、FacebookやTelegramなどのSNS上で投稿されつつある。ロシア軍の侵攻に伴い、キエフ近郊のイルピン市から避難し、国境を越えたElena Moskvitinaさんの具体的な体験談が大きな反響を呼んでいる。Moskvitinaさんは9日、自身のFacebookに投稿し体験談を投稿。28日正午までに111件のコメントが付き、459件シェアされていた。

 投稿によると、Moskvitinaさんは自身の子ども、飼い犬たちと8日、ルーマニアに到着した。現地にはボランティアのサポートセンターが開設され、食料や生活必需品が配布されていたが、そこに滞在せず、さらにドイツに渡ることを決意したのだという。夕方、駅に向かったものの、バスや鉄道はすでになく、明日試すように言われた。

 行くところがない状態の中、現地の若い女性から一時的な滞在場所の案内を受けた。そして、彼女から「親戚が車での移動を手伝うことができる」と申し出があったという。「(親戚の)彼は、私たちを連れて行くボランティア組織と協力している」などと説明したという。

BusinessJournal編集部

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