NEW

5カ月で公務15件…秋篠宮家・佳子さま「公務拒否」報道の真相と誤解

文=Business Journal編集部、協力=河西秀哉/名古屋大学大学院准教授
【この記事のキーワード】, ,
5カ月で公務15件…秋篠宮家・佳子さま「公務拒否」報道の真相と誤解の画像1
佳子さま(宮内庁のHPより)

 5月7日、千代田区のイイノホールで開かれた第31回森と花の祭典-「みどりの感謝祭」に秋篠宮家佳子さまが臨席された。皇室関連施設の外で開かれる行事へのご臨席は1年半ぶりだった。同じ期間に三笠宮家の彬子さまが行事などに臨席された回数は8回。お立場や行事の違いがあるので一概に比較できないが、佳子さまの公務が少ないとの指摘も以前から多い。

「現在、佳子さまが関わられておられる主なものは、日本テニス協会、みどりの感謝祭、そして勤務先である全日本ろうあ連盟の3つほど。6月に広島で行われた全日本ろうあ連盟主催の『全国ろうあ者大会』には秋篠宮ご夫妻がご臨席されたものの、佳子さまはご臨席されず、これを疑問視する声や、佳子さまが秋篠宮さまとご一緒になる公務を拒否されておられるという報道まで出ている。

 佳子さまの公務が少ない理由について、佳子さまのご意向がはたらいているためだという報道もあるが、佳子さまに限らず、皇族がご本人の意思で公務を取捨選択なされる自由度は高いとはいえず、基本的には宮内庁によって振り分けられた公務を粛々とこなされるという表現が現実に近い。

 特に佳子さまが大学をご卒業された2019年には平成の天皇の退位と現天皇の即位という大きな行事があり、同年から翌年にかけては、たて続けに行われる関連行事が最優先され、佳子さまも数多くの公務やその準備に忙殺されておられた。そうしたなかで昨年には全日本ろうあ連盟に就職されたばかりということもあり、いきなり多くの公務を入れることは難しく、また、皇族には世間の目には触れない皇室施設内でのご公務的も多いため、佳子さまが時間を持て余しておられるというようなイメージは正しくないだろう」(皇室を取材する記者)

皇族数の減少

 皇族の公務について法的定義はない。国事行為は憲法第4条第1項に「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない」と規定されているが、皇族の公務は書かれていない。皇室典範にも書かれていない。式典や行事への臨席が継承されている行為が、一般に公務と区分され、宮内庁のホームページにも開示されている。このうち宮中行事など皇室関連施設内での公務は一部しか報道されないので、世間の目からは見えにくい。

 この問題について、日本近現代史が専門の名古屋大学大学院・河西秀哉准教授は「佳子さまの公務が少ないといわれている問題には、式典への臨席など見えるところが少ないという前提がある。目に見えないところで、人に会うとか、話を聞くなどの活動をされていることも考えられる。本当に少ないのかどうかは評価がなかなか難しい」と指摘したうえで、目に見える公務の数には皇族数の減少も影響しているのではないかと推察する。

RANKING

17:30更新
  • ジャーナリズム
  • ビジネス
  • 総合