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職場で映える「理解が速い人」に共通する思考

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※画像はイメージ(新刊JPより)。

 どんな職場にも一人か二人、ざっと説明しただけで要点を完璧に掴んでしまう「察しのいい人」がいる。こういう人を見ていると、あたかも「一を聞いて十を知る」を地で行っているようで、普通の理解力しか持ち合わせていない人にとっては不思議でうらやましい存在でもある。

 彼らはどんなプロセスで物事を素早く理解し、ポイントを掴んでいるのだろうか。実はそこには共通点がある。

そもそも「理解する」とは何なのか

 察しがよく理解が速いことのメリットは計り知れない。

 コミュニケーションがスムーズになり、情報をわかりやすく伝えることができる。物事を正しく分析でき、その場にふさわしい行動をとることができる。こういう人は例外なく仕事ができる。

 ただ、一口に「理解」といっても、その奥行きは広い。

 1%の本質を最速でつかむ「理解力」(山口拓朗著、日本実業出版社刊)によると、そこにはいくつかのステップがある。

・言葉を理解する…知らない言葉を使った説明は理解できない
・「幹」→「枝」→「葉」で理解する…全体を理解してから細部を理解する
・「クリティカル」に理解を深める…「本当にこの理解で正しいのか?」を問い続ける

 この3つが物事を理解するために必要なステップとなる。どれも仕事で必要なステップだが、特に難しいのは3つ目の、「クリティカル」に理解を深めることではないだろうか。どうすればそこまで辿り着けるのか。

相手の説明には常に「非論理」が入り込む

 先述のように、物事の本質を素早く掴むためには、常に「この理解でいいのか?」と考え続けることが必要となる。これは常識や主観、感情に流されないことでもある。

 もう一つ大事なのは、誰かの話や文章の中にある「非論理」に気づくことだ。同僚や上司、部下の説明を聞いていて、因果関係が破綻あるいは疑わしかったり、順序がおかしかったり、話し手の思い込みにすぎないと感じた経験は誰しもが持っているはず。完全に論理的な人などいない以上、人間の話や文章にこうした「非論理」はしばしば入り込んでしまう。

 たとえば「ケンジはボーカルトレーニングを受けている。だから歌がうまいはずだ」という文章。トレーニングを受けている以上、歌が上手な可能性はあるが、歌声を聞いたことがないならば真に受けるのは危険だろう。または「ケンジはボーカルトレーニングを受けている。だから歌がへただ」というように、論理が破綻しているケースもある。

 これらに注意しておいて、気づいたら指摘したり、質問したりすることが、物事をクリティカルに理解することには欠かせない。

 また、「鳥の目」と「虫の目」を意識することも役立つ。つまり、物事を俯瞰的に見たり、逆にディテールに注意したりすること。これによって物事の本質は見えやすいのだ。

理解力が高い人に共通する思考習慣とは?

 クリティカルに理解を深めるためには能動的なアプローチも欠かせない。この能力がある人に共通するのが「仮説」である。

 理解力がある人ほど、情報が十分でない段階で「これはこういうことだろうか?」という仮説を頭の中で立て、その上で情報を集めたり、人の説明を聞く。彼らにとって、情報収集や説明を聞くことは、ある種の「答え合わせ」なのだ。

 この仮説は間違っていてもいい。むしろ間違いがわかることでより正確な方向に軌道修正することができるし、仮説能力も磨かれるのである。

 理解力という武器を手に入れれば、仕事の能力はワンランク上がる。

 本書にはそのために何が必要か、どんなことをすればいいかがさまざまな視点から解説されている。仕事で秀でたい人や同僚と差をつけたい人にとってヒントとなる一冊だ。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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