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以上、同シンポジウムからいえることは、トランジスタも配線も進化を続けており、微細化が止まる気配がまるでないということだ。
同シンポジウムで発表された微細化技術は、あっという間に実用化される気配である。7月13日付韓国・毎日経済新聞によれば、TSMCが16年第3四半期に、米アップルのiPhone用プロセッサに10nmの微細化技術を適用すると発表した。また、TSMCは17年には7nmの開発を行うという。このニュースは、7月17日付日経新聞にも掲載された。さらに、IBMの研究所は、7nm技術を使ってテストチップを製造したと発表した。
以上みてきたように、日経グループは「ムーアの法則は終焉する」という前提ありきの報道に終始しているようにも見受けられるが、微細化が止まる兆候はまるでなく、14nmが最先端の半導体業界においても10nmや7nmの量産が秒読み段階に入ってきている。
(文=湯之上隆/微細加工研究所所長)
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