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山田修「間違いだらけのビジネス戦略」
日本生命の妄言 生保業界、激烈な淘汰開始か 海外進出ブームで「いいカモ」に?
海外M&Aはうまくいくか
「中がだめなら外へ」ということなのだろうか、大手生保各社が米国へ進出している。15年2月に第一が、同年7月に明治安田生命が、8月には住友生命がそれぞれ米国の中堅生保を買収した。日生も、三井の買収が完了した次の段階では海外進出を考えているものと思われる。
しかし、いたずらに海外に進出しても、買収した企業をうまく運営していけるのであろうか。
例えば製造業の場合、現地に工場を建設したりするが、日本人は物づくりについては優れているので、製品というかたちあるものの製造や組み立てを通じて、買収企業をしっかり指導したり、尊敬されることができる。しかし、生保のようなサービス産業では、日本文化が世界でも特異なだけに、なかなか欧米で影響力を発揮できないという傾向がある。バブルが弾ける前の90年代初頭に日本の銀行が多数アメリカに進出したが、ほぼすべてうまくいかなかった。
日本の「ザ・セイホ」が世界市場を席巻する、という図式がどうも私にはイメージできない。57兆円という資産を有する日生が「海外進出ブーム」に乗るのはいいが、「いいカモ」にされないようにと願う。
(文=山田修/経営コンサルタント、MBA経営代表取締役)
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