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イオンとヨーカ堂、同時「大幅売上減」ショック…総合スーパー、「行く習慣」消滅の危機

文=編集部

 インバウンド消費は好調を維持した。訪日客の購入分を示す免税売上高は前年同月比3.4%増の281億円と6カ月連続でプラスだった。全売上高に占めるインバウンドの割合は5.7%を占める。インバウンド消費が好調だったことから、商品別では、宝飾・時計などの高額品が8.6%増と6カ月連続のプラス。化粧品は0.5%増と52カ月連続で前年同月を上回った。

 ただ、インバウンド消費の恩恵を受けるのは大都会の有名百貨店に限られる。東京の百貨店がすべてインバウンドで潤ったわけではない。東京地区の百貨店の売上高は1365億円。前年実績を4カ月連続で下回った。10都市のうち、前年をクリアしたのは大阪市(前年同月比1.3%増)と広島市(同3.7%増)の2都市。インバウンド消費が寄与した。インバウンドに縁がない地方(10都市以外の地区)は5.3%減。27カ月連続のマイナスと苦戦が続く。10月の消費増税で客足が一段と遠のくことは確実だ。人口減少が進む地方百貨店は文字通り、存亡の危機に立たされている。

インバウンドに陰り

 8月の売上高(既存ベース、速報値)は三越伊勢丹、高島屋、そごう・西武、阪急阪神百貨店の4社が前年を上回った。気温の上昇で盛夏の衣料品や雑貨が堅調だった。

 一方、訪日客向けの免税売上高は、大丸松坂屋、高島屋三越伊勢丹の3社が前年を下回った。来店客が減少したうえに、高級ブランドや雑貨・衣料品などが伸び悩んだ。中国の元安という為替の影響がインバウンド売上に大きな影を落としている。韓国からの観光客も減っている。

(文=編集部)

 

BusinessJournal編集部

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