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有名温泉地、中国資本に呑み込まれ中国人だらけ? 北海道は高級外資系殺到の異常事態

文=編集部
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中国マネー、老舗温泉旅館にも

 国内の景気減速を受けて、中国マネーは海外に向かった。行き先は従来のオーストラリアや米国から、不動産が割安で円安傾向の日本が標的になった。東京五輪で訪日外国人がさらに増えることを見越して、最近は東京や京都といった訪日客に人気のゴールデンルートのエリア外でも、中国の投資が加速している。

 「爆買い」は地方の温泉旅館にまで及んでいる。草津温泉(群馬県)、川俣温泉(栃木県)、石和温泉(山梨県)で名の知れた温泉旅館を、中国資本が手に入れると取り沙汰されている。中国資本が買収したトマムや温泉旅館には、中国人観光客が大挙して押し寄せてくることも予想されている。

外国資本が北海道のリゾート地に続々進出

 スターウッドホテル&リゾート(米コネチカット州)はキロロリゾートホールディングス(北海道余市郡)と運営委託契約を締結し、「シェラトン北海道キロロリゾート」を15年12月にオープンする。キロロは道内有数のリゾート地。マウンテンホテルを改装してシェラトンにするもので、国内8軒目のシェラトンホテルとなる。

 北海道ニセコ地区(後志管内ニセコ町)には2020年までに、米マリオット・インターナショナルの高級ホテル「リッツ・カールトンリザーブ」が開業する。リッツ・カールトンリザーブは、インドネシアのバリ島などで展開するリゾート向けの高級ホテルだ。米ハイアット・ホテルズ・アンド・リゾーツは、高級ブランド「パーク・ハイアット・ニセコHANAZONO」を19年に開業する。

 訪日観光客の増加や北海道新幹線の延伸計画などを追い風に、外国資本のホテル進出計画が目白押し。これに中国マネーが加わり、北海道はどのように変貌するのか、注目が集まっている。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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