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その第1の理由として指摘されるのは、これまでの都市部に、しまむらのような店がなかったこと。すなわち業態としてのオンリーワン性だ。
第2は、近年のメディア露出の激増が挙げられる。テレビ広告や雑誌タイアップ企画等の増加はもとより、某カリスマモデルが火付け役となった“しまラー”現象による認知アップ効果は、威力抜群だった。
その結果、しまむらは今、都市部の若い女性層を主体に、H&Mやフォーエバー21など人気の外資ファストファッションと並ぶ、“和製ファストファッション”のような利用のされ方がなされている。
要は時ならぬ“しまむらブーム”が到来しているのだ。
(文=月泉博/シーズ代表取締役)
【註1】ユニクロを展開するファーストリテイリングの12年8月期売上9286億円、しまむらの12年2月期売上4660億円で、計1兆3950億円。三越伊勢丹ホールディングスの12年3月期売上は1兆2399億円となっている。
【註2】同社は総合衣料のしまむら以外に、アベイル(ヤングカジュアル)、バースデイ(ベビー・子供用品)、シャンブル(生活雑貨)、ディバロ(靴)を展開している。
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