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「一連の問題を受け、会社は労使協定で月70時間としていた所定外労働時間の上限を65時間へ引き下げる方針を表明していますが、現時点で大多数の社員が残業時間を過少申告している現状のなかで、形式的に残業時間の上限を5時間下げたとしても、なんの意味もありません。一方で40代以上の社員のなかには、残業代を稼ぐために無駄に遅くまで会社に残っている人も多い。この際、固定給を上げるかわりに『何時間残業したら残業代いくら』という制度を廃止して、いっそのこと完全能力給にしてしまうくらいのドラスティックな改革をしたほうが、社員はハッピーな働き方をできるのではないでしょうか。
また、そもそもやらなければならない仕事が大量にあるから残業を強いられているのであって、そこで『夜10時に帰れ』といわれても、クライアントありきの仕事なので、残っている仕事はこっそり自宅に持ち帰ったり休日を使ったりして、片付けなければなりません。これでは、かえって面倒なだけで、本当に迷惑です。本質的な問題を放置したままで体裁だけ繕った小手先の対応を続けていれば、社員の苦労が増すばかりですよ」
このように社員からも不満の声が上がる電通の対応だが、夜10時一斉退社を受け、朝5時から早朝残業を強いられる社員が発生しているというのは事実なのであろうか。電通は当サイトの取材に対し、次のように回答した。
「早朝から外部業者に清掃を行っていただいていることによるものです」
いずれにせよ、一連の電通の問題は、他の日本企業にとっても他人事ではないだろう。
(文=編集部)
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