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なでしこ銘柄17。選定は妥当だったか?

ユニクロは女性が活躍できる企業!? なでしこ銘柄認定で株価が暴騰

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 1業種1銘柄に限定したため、女性の活用に積極的な業種で有名企業が次々と落選した。女性管理職の比率の高さなどで注目を集めた企業は、ほかにもあった。女性役員が複数活躍する東証1部上場企業はサービス業や小売業に圧倒的に多い。パソナグループ(サービス業)、ニチイ学館(サービス業)、エステー(化学)が最多の4人。資生堂(化学)、ブリヂストン(ゴム製品)、ローソン(小売業)には3人の女性役員がいる(12年7月末時点)。

 しかし、いずれも落選した。サービス業は、業種そのものが選考から外された。

 当確と見られていたブリヂストン、資生堂、ローソンが落選したことには意外感があった。ゴム製品からは住友ゴム工業、化学からは花王、小売業からはユニクロのファーストリテイリングが当選した。もう1つの選定基準であるROE(自己資本利益率)が当落を分けた。

 予想ROE(いずれも2月26日時点)は花王が12.3%。これに対して資生堂は3.6%。花王のほうが断然、収益力が高い。ファーストリテイリングが22.5%に対してローソンは15.4%。ローソンのROEは、他のなでしこ銘柄に比べると高いが、ファーストリテイリングには及ばなかった。

 それでも、女性役員ゼロの住友ゴム工業に女性役員3名のブリヂストンが敗れた理由が、よく分からない。予想ROEは、ブリヂストンが17.1%なのに対して住友ゴムが16.8%。僅差とはいえ、ブリヂストンが上回っているからだ。

 なでしこ銘柄の最大のサプライズは、大同特殊鋼が選ばれたことだろう。名古屋市に本社がある世界最大級の特殊鋼メーカーだ。女性社員は7%程度、女性部長、女性役員比率ともにゼロ。典型的な男社会の職場である。しかも、予想ROEは、なでしこ銘柄の中でも最低の4.3%である。

 なでしこ銘柄に選ばれて最も戸惑っているのは、大同特殊鋼の経営陣ではなかろうか。
(文=編集部)

■なでしこ銘柄の株価一覧表

            2/26(終値、円) 3/19(終値、円) 値上がり率(%)
マルハニチロHD       172       182       5.8
積水ハウス         1033      1290      24.9
アサヒグループHD     2324      2239      ▲3.6
東レ             565       612       8.3
花王            2971      3100       4.3
住友ゴム工業        1387      1551      11.8
旭硝子            623       648       4.0
大同特殊鋼          464       519      11.8
住友金属鉱山        1448      1395      ▲3.7
ダイキン工業        3430      4075      18.8
日産自動車          916       957       4.5
ニコン           2078      2331      12.2
豊田通商          2306      2506       8.7
三井住友FG        3690      4000       8.4
東京急行電鉄         546       713      30.6
KDDI          7010      7350       4.9
ファーストリテイリング  24960     30100      20.6
▲はマイナス

BusinessJournal編集部

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