安くても確かな機能性で我々の生活を支えてくれている100円ショップブランド。とりわけ「セリア」は、ブランド同士がしのぎを削るこの業界で多くの固定ファンを抱え、No.2の座をキープしている。
その魅力はモダンかつ老若男女を問わない優れたデザイン性ではないだろうか。“安かろう悪かろう”という100円ショップブランドのイメージを、真っ先に払拭した存在といえるかもしれない。そういった背景もあってか、2020年の3月末時点で直営店1633店舗、フランチャイズ店46店舗、合計1679店舗を展開するに至っているのだ。
そんなセリアは、今年の冬も豊富な商品ラインナップを次々と展開している。例年に続き、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」は、こうしたセリアの商品たちを独自調査。「この冬、買うべきセリアのおすすめ5品」を選出した。
カジュアルスリッパ スエード地/110円(税込、以下同)
まず紹介したいのは、Instagramやネットの記事でもそのコストパフォーマンスの高さが評判になっている話題の商品、「カジュアルスリッパ スエード地」だ。価格はスタンダードな110円でありながら、その機能性は値段の比ではないという。
本品は、ポリエステルとEVA樹脂製ながら、表面は手触りの良いスエード地になっている。質感は硬めだが履きづらさはなく、むしろ「しっかりと履いている」という安心感が心地良い。
その最大の魅力はボア状になったフワフワの裏地だろう。これにより、自宅で暖房を付けていても冷えを感じがちな足先をしっかりと温めてくれるのである。こうした機能性に加えて、110円とは見えない“高見え”するデザイン性が担保されているのも、さすがセリアといったところだろうか。
カフェキャラメル マグカップ Bカラー/110円
寒くなってきたこの季節、仕事の合間に温かいコーヒーや紅茶を淹れて、ほっと一息ついてリフレッシュしたいものだが、そこで使用するマグカップ選びに苦心したことはないだろうか。
癒やしのひと時を演出するなら、なるべくデザイン性が高く、なおかつ機能的で、できることなら安価に済ませたい……そう欲張ってしまうと、なかなか条件に合うものは見つけづらい。とりわけ、100円ショップブランドのものはデザイン性で見劣りしがちだ。
だがセリアの「カフェキャラメル マグカップ Bカラー」はそこにバッチリはまる良品。シックな群青色に、北欧雑貨を思わせるあざとくない花柄と、男女問わず使えそうな汎用性の高さが魅力なのである。また、手に馴染む重さはありつつも分厚すぎないので、内容量が意外に少ないなんて心配もない。おまけに110円。買わない手はない商品といえるだろう。
紳士ソックス 吸湿発熱 無地/110円
冬に我々を悩ませるのは、やはり足元の寒さではないだろうか。コロナ禍の影響でリモートワークが長引いている人のなかには、無意識に素足で過ごしてしまい、気づけば足先がキンキンに冷えてしまった……なんて人もいることだろう。そんな人におすすめなのがこのアイテムだ。
「紳士ソックス 吸湿発熱 無地」は、セリア冬の人気商品の一つ。“吸湿発熱”とは、水分が繊維に吸着される際の運動エネルギーが、繊維に熱エネルギーとして変換されることで起きる発熱効果のこと。本品は繊維の吸着面を増やし、この効果を上手く利用して暖かさをUPさせているのだ。
ほかにこの効果を利用した商品にユニクロの“ヒートテックシリーズ”があるが、同シリーズのソックスが税込価格649円なのに対し、セリアのこの商品は110円。もちろん単純比較はできないが、約6分の1という驚きのコストパフォーマンスを誇っているのは注目だろう。機能性に関しても十分暖かさを感じられる良品である。
メンズ ふわふわ手袋 ボーダー/110円
この時期冷え込むのは何も足先だけではない。自転車に乗ってちょっとした買い物に行く際など、吹きすさぶ寒風で手がかじかんでしまう場面はよくあるものだ。そんなときは手先を温める手袋の出番。
しかし、手袋はこだわりだすと思いのほか値が張る防寒具。かといって100円ショップブランドのものを見てみると、値段は安価でもデザイン性に難があったり、そもそも生地が薄くてあまり防寒効果が見込めなかったり……なんて商品もざらにある。
そんな悩みを解決してくれるのが、この「メンズ ふわふわ手袋 ボーダー」だ。シンプルでありながら遊び心もあるボーダーカラーは、多くの冬服に合わせやすい絶妙なバランス。そしてボア生地のフワフワした手触りは暖かさも抜群。110円というリーズナブルさを考えれば、文句なしのおすすめアイテムなのである。
ミニ取っ手付き丸型焼き網/110円
最後は、去年の記事でも紹介したが、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」的に今年も外せなかったこの商品、「ミニ取っ手付き丸型焼き網」だ。
三が日にコタツに入りながらほおばるアツアツのお餅は、一年の疲れを吹き飛ばしてくれる癒やしの瞬間。しかし、日本の家庭の多くはガスコンロで、お餅のためだけに焼き魚グリルを使うのも正直掃除が面倒。お正月のたびに、焼き餅って意外に面倒な料理だな……と気がつかされる人も少なくないはずだ。
だが安心してほしい。セリアのこの商品はガスコンロで使うことを念頭に置かれた焼き網で、まるでフライパンのように取っ手を握って調理できるうえ、網の下に受け皿が付いているので、焼きカスがグリルに散らばりづらくなっているのだ。コストパフォーマンス抜群の便利グッズなので、まだ未購入の人には強くおすすめしたい。
セリアの冬のラインナップは、安価、そして確かな機能性を備えていることに加えて、やはりデザイン性の高さが際立つものが多かった。今回紹介したほかにも、まだまだ冬に大活躍する商品がセリアには眠っているので、新型コロナウイルス感染防止対策をしたうえでぜひともお店に足を運んでみてほしい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」 from A4studio)
※情報は2020年12月22日現在のものです。