新型コロナウイルスの影響により、さまざまな業界が損害を受けている昨今だが、コンビニ大手3社のひとつであるローソンも例外ではなかった模様。同チェーンを展開している株式会社ローソンの11月度の既存店売上高は前年同月比95.3%、客数は前年同月比88.4%となり、油断できない情勢となっている。
そんなローソンだが、今季も定番商品をはじめ、今大人気のアイドル・NiziUとコラボしたロールケーキなどの新商品が販売されている。その他にも「だしの旨み! ロースかつ丼」がリニューアルを繰り返し定番商品になるなど、商品開発にも工夫を凝らしている印象を受ける。
ただ一方で、なかにはコンビニユーザーの支持を得られていない商品が目につくのも事実だ。そこで今回「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」は、ローソンの食品を独自でリサーチし、「この冬、買ってはいけないローソンの5食品」を選出。あくまで調査班による独断のセレクトではあるが、ローソンで買い物をする際に参考にしていただければ幸いである。
ブロッコリー/165円(税込、以下同)
コンビニの冷凍野菜はストックしておくとなにかと重宝しそうだが、こちらの冷凍野菜「ブロッコリー」はコスパの面を考えるとおすすめできない商品である。
こちらのブロッコリーは155gで165円。スーパーで国産のブロッコリーがだいたい1個130円前後で売られていることを考えると、コストパフォーマンス面ではスーパーで買ったほうが断然お得なのだ。特にブロッコリーは、スーパーで売っているものも割いてお湯で茹でるだけで調理が完成するため、ますますコンビニの冷凍食品を購入する必要性は薄まるのではないか。
もちろん、それでも忙しい朝、お弁当に何か添えたいといったときには、こういった冷凍野菜は便利かもしれないが……。
マチカフェ コーンスープ/150円
続いての「マチカフェ コーンスープ」は、当サイトの2020年2月の記事でも紹介した商品。今冬、リニューアルして発売されたのだが、それでもネット上には“味が薄い”、“改良の余地がある”、“お湯ではなく牛乳で割ったらどうですかね”といった厳しい声が目立っているのだ。
こちらは粉が入ったカップにお湯を注ぐだけで調理が完成するお手軽食品なのだが、やはり飲んでみると味は薄くて甘ったるく、粉っぽさが目立つのである。
購入した際、ローソン店員から“よく混ぜてお飲みください”と言われたため、湯を入れてからマドラーでよくかき混ぜてみたが、それでも底に沈んだ“だま”がなかなか溶けなかったこともお伝えしておきたい。
だしの旨み!ロースかつ丼/550円
こちらの商品も当サイトの20年2月の記事で紹介している商品なのだが、やはりロースかつの食感が値段に相応しくないと考え、改めて取りあげることにした。
商品名に“だしの旨み!”と表記されている通り、味は出汁が効いていて美味しいので申し分ない。しかし一方で、気になるのはロースかつのべちゃっと感。コンビニの揚げ物類は、その食感を完璧に再現することが難しいのは承知しているが、それでも550円という値段を払って食べるのであれば、もう少しサクッと仕上げてほしいところだ。
ボリュームはあるため、ガッツリ食べて腹を満たしたいビジネスパーソンにはハマる商品かもしれないが、メインとなるカツの質にこだわりがある人にはおすすめできない。
NiziU いちごのケーキ/160円
現在大人気の女性アイドル・NiziUとローソンがコラボして発売した「NiziU いちごのケーキ」は、ロールケーキを半円形にカットしたもので、NiziUのトレードマークの“虹”を表現した商品だ。メンバー写真のステッカー付きのため、おまけ目当てのNiziUファンにはたまらない商品なのかもしれない。
だが、特に彼女らのファンではない人には魅力が薄いように感じるのだ。スポンジにいちごが練り込んであるのだが、その肝心のいちごの風味が薄く、160円という値段に相応しいクオリティの美味しさなのかといえば首を傾げたくなる。この値段なら、ほかにももっと美味しいロールケーキが買えるだろう。
ダブルホイップのひんやりとしたパイコルネ(常陸の郷牛乳入りカスタードホイップ)/150円
片方にカスタードホイップ、もう片方にチョコホイップが入っており、1個で2つの味が楽しめる「ダブルホイップのひんやりとしたパイコルネ(常陸の郷牛乳入りカスタードホイップ)」。
12月15日に発売された新スイーツなのだが、ネット上では“味がしなくて美味しくない”“製造過程でミスがあり何か入れ忘れているのでは”といった購入ユーザーによる厳しい意見が上がっているのである。
ホイップクリームを包んだパイ生地自体はサクッとした食感で悪くはないのだが、問題はやはりクリームの味の薄さだ。特にチョコレートホイップの味の薄さは思わず疑問を投げかけたくなるレベル。おそらくこの商品を手に取るのは甘いものが食べたいという層なので、甘いもの好きには物足りない味となっていると感じた。安いとはいえ、この商品に150円出す価値があるかというと実に微妙なところだ。
ローソンの「この冬、買ってはいけない5食品」はいかがだっただろうか。大前提として、ローソンは美味しくコスパの高い食品が大多数である。しかし、なかには微妙な商品が紛れているということだ。今回紹介したような、大人気アイドルとコラボした商品や、お洒落なパッケージの商品、購買意欲を掻き立てるようなネーミングの商品に惑わされることなく、本質を見極めて購入してもらいたい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)
※情報は2020年12月20日現在のものです。