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料理不要で利用者急増「ワタミの宅食ダイレクト」体験レポ…感動の品質、意外な難点

文=A4studio
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「ワタミの宅食ダイレクト」の主力商品「いつでも三菜」

 ワタミが展開する冷凍惣菜の通信販売サービス「ワタミの宅食ダイレクト」の売り上げが好調だ。2020年度上期(4~10月)の売上高は、前年同期比約300%を記録したという。

 冷蔵商品において10年連続で病者・高齢者食宅配市場売上シェアNo.1を占める「ワタミの宅食」から派生して、冷凍惣菜の宅配サービスとして17年に始まった「ワタミの宅食ダイレクト」。急成長を遂げた本サービスは、メインターゲットにしていた中高年世代だけではなく若年層にも利用してもらいたいという思いから、20年12月からアマゾンでも出品を開始している。

 そんな「ワタミの宅食ダイレクト」の主力商品である「いつでも三菜」は、管理栄養士が監修した10食分の冷凍惣菜が対象商品。塩分やカロリーに気を配りたい人向けに栄養バランスのとれたヘルシーフードだ。

 通常価格が4700円(税込、以下同)のところ、21年2月初旬現在、「お試し割」で注文すると3900円で購入できる。送料800円が別途かかるため、送料込みの合計額は4700円である。

 ちなみにアマゾンから注文すると、送料込みで5110円とやや割高。アマゾンに会員登録している人なら注文は楽だが、「ワタミの宅食ダイレクト」から頼んだほうがやや割安ということだ。

 商品の内容は、豊富な種類の献立から10食すべてランダムに選ばれ、いずれも1食当たり10品目の食材が使われているという。栄養満点のおかずが送料込みでも1食当たり470円(アマゾン注文の場合は511円)で購入可能なことから、スーパーなどに買い物に出かける必要もなく、健康的な食事をとることができるとして人気が高まっているようだ。

 そこで今回は20代後半男性である筆者が若年層を代表して、実際に「ワタミの宅食ダイレクト」から「いつでも三菜」を注文し、味や量について忖度なしのレポートをしていこう。

ホームページで会員登録し、注文

 まずは「ワタミの宅食ダイレクト」のホームページにアクセスして会員登録を行う。登録料、月額費は無料だ。冷凍惣菜である「いつでも三菜」を扱っているのは「ワタミの宅食ダイレクト」のみなので、冷蔵品だけを扱う「ワタミの宅食」と間違えないよう要注意だ。

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「いつでも三菜」精算画面

 

 商品の支払い方法はクレジットカードと代引きがあり、代引きだと手数料が330円かかるとのこと。今回はクレジットカード支払いを選択した。お試し割の「いつでも三菜」が3900円で、送料800円を合わせた合計額は4700円となっている。

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よりおトクな「定期購入」のアナウンス

 余談だが「お試し割」からの購入で気に入った場合は、その後は定期購入がお得だ。定期購入プランは毎週、隔週、4週ごとの指定日に10食分が届けられるというもので、定期購入だと通常価格の4700円から10%引きの4230円となり、さらに3回分の送料負担もナシになる。長く利用するならこちらを選択するのもアリだろう。

届いた「いつでも三菜」を実食

 さて、火曜日に注文し、届いたのは土曜日。一気に10食分届くので、冷蔵庫の冷凍室が小さめだとわりといっぱいになる。その代わり、今後の10食分については、献立を何にするか悩んだり、買い物に行ったりする手間がなくなるのでありがたい。

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実際に届いた「いつでも三菜」

 届いた「いつでも三菜」の内容は、「ヒレカツ」「白身魚のタルタル」「豚肉となすのみそ炒め風」「サワラの野菜あんかけ」「ほたて貝と青梗菜の中華クリーム」「エビカツ」「回鍋肉風」「ブリの照り焼き」「ビーフシチュー」「麻婆豆腐」の10食。

 主菜は大まかに4つに分類される。「揚げ物」が3食、「中華」が4食、「魚料理」が2食、「洋食」が1食。中華がやや多めで洋食が少なめといった印象である。

 それぞれの特徴を書いていこう。「揚げ物」は油分、水分のバランスが良く、スーパーなどのタイムセール品の弁当のようなパサパサした感じはない。とてもジューシーにいただける。

 次に「中華」。料理の名称が「回鍋肉“風”」になっているものの、味付けも食感もほぼ回鍋肉と同じ。本来、中華料理であれば多く使われるであろう油と塩分をできる限り抑えたうえで、これだけのクオリティの料理を提供できるのは、さすがといったところ。

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「ブリの照り焼き」

「魚料理」で一番懸念される点であろう生臭さは、どちらもまったくない。自炊しようとすると手間がかかりがちな魚料理は、ひとり暮らしで自分ひとり分のために料理するほどでもないという人も少なくないのではないだろうか。これなら手軽に食べられるので、ありがたい。

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「ビーフシチュー」

「洋食」のビーフシチューは、ゴロっとした大きいニンジンと、インゲン豆、牛肉が入っている。唯一の洋食らしい洋食でおいしくいただいたが、思ったよりも洋食メニューが少なかったのはたまたまだろうか。

 今回のメニューは中華や海鮮が中心だった。とはいえ、献立の種類はまだまだたくさんあるだろうし、継続して注文しても飽きずに食べ続けられそうだ。

「いつでも三菜」は若年層に浸透するのか?

 全体的な感想としては、どれも主菜、副菜がバランスよく入っていて、三角食べができる点は魅力的だ。副菜のバリエーションもとても豊富である。味はどれも申し分なくおいしい。

 ただ、管理栄養士の管理した高齢者向けの惣菜ということもあってか、味はやはりどうしても薄味になっている印象。商品のコンセプトを思えば当たり前だが、例えばスーパーやコンビニの弁当のようなガッツリ感はない。

 さらに、若年層向けにも展開を狙っているという面では、内容量の少なさも気になった。ホームページには「カロリーは250kcal基準」と記載があり、実際に10食のいずれも200kcal弱〜300kcal弱だった。プレート1食分でご飯1杯を食べることはできるが、物足りなさはある。

 例えば20代・30代男性が利用すると考えると、おかずの量としては追加でもう1食分、つまり合計2食分を食べると、ちょうどいいくらいかもしれない。しかし、せっかく管理栄養士がしっかりと考えた献立も、一度に2食分食べてしまっては、商品のコンセプトとしてはあまり意味をなさないだろう。

 食事制限を強いられている人や、健康意識の高い中高年世代にとっては、うってつけの商品かもしれない。しかし、働き盛りの20代・30代男性には、ダイエット中などではない限り「いつでも三菜」は少々おすすめしづらいのが正直なところ。

 ただ、こちらのシリーズからは1食分が3品から5品に増えた「いつでも五菜」(「お試し割」価格:4900円+送料)もある。今回のレポートを見て気になった人は、「いつでも五菜」も含めて検討してみてはいかがだろうか。

(文=A4studio)

A4studio

A4studio

エーヨンスタジオ/WEB媒体(ニュースサイト)、雑誌媒体(週刊誌)を中心に、時事系、サブカル系、ビジネス系などのトピックの企画・編集・執筆を行う編集プロダクション。
株式会社A4studio

Twitter:@a4studio_tokyo

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