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松崎のり子「誰が貯めに金は成る」

スタバ、ドトール、サンマルク等で「実質値引き」でコーヒーを安く飲む方法!

文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト
スタバ、ドトール、サンマルク等で「実質値引き」でコーヒーを安く飲む方法!の画像1スターバックス「SHIBUYA TSUTAYA店」(「Wikipedia」より/Rs1421)

 ビジネスパーソンの相棒といえば、最有力はコーヒーだろう。NTTコム リサーチの「コーヒーとタバコとの相関関係に関する調査結果」によれば、20歳以上の男女約1000名を対象にした調査では、コーヒーを飲む頻度は1日当たり「約1杯」が22.9%、「約2杯」が23.5%だったというが、属性を絞り込み、会社勤めの男女だけを対象にすれば、もっと増えるのではないだろうか。

 オフィスにコーヒーマシンがあった頃は仕事中も好きなだけ飲めたものだが、最近はそういう会社も減っているらしい。来客用しか認められなかったり有料マシンに取って代わられたりと、なかなか厳しい時代になった。

 モーニングコーヒー、ランチ後のコーヒー、外回りや待ち合わせの時間つぶしコーヒーと、一日中何かとお世話になるこの飲み物について、コストを抑える方法を考えた。

プリペイドカードでドリンク10%割引も

 最近、独自のプリペイドカードに特典を設けるコーヒーチェーンが増えている。毎日決まって通っている店があるなら、検討してもいいだろう。

 プロントでは、楽天ポイントカードと電子マネーの楽天Edyを搭載したメンバーズカード「プロン党Edy-楽天ポイントカード」で支払えばドリンクが10%引きになる。楽天スーパーポイントも貯まり、会計時の提示だけでもポイント2倍、楽天Edyの支払いで3倍になる。さらに、毎月20日と30日はポイントがアップする。楽天Edyは使えるシーンが多いので、つくっておいて損はない。

 タリーズコーヒーでは、独自のプリペイドカード「タリーズカード」(1000円単位で入金可)で支払うと1杯10円引きになる。カフェ・ド・クリエもプリペイドカード(1000円単位で入金可)での支払いなら5%引きだ。

 割引はないがポイントが貯まるのは、「ドトール バリューカード」。ドトールコーヒーショップ、エクセルシオール カフェ、カフェ レクセル、ル カフェ ドトールで使うことができ、チャージ時と購入時にポイントがつく。

 2000円以上のチャージで金額の5%が、商品購入時には100円ごとに1ポイントが貯まる。チャージで付与されるポイントにはランクがあり、年間2万円以上の購入で7%、5万円以上なら10%にアップする。

 ところで、年間5万円以上というのはどのくらいのハードルなのか。検証すると、ドトールでブレンドコーヒーのSサイズを飲むとして、220円(税込み、以下同)×228杯が必要になる。月にならすと19杯。毎朝の通勤時に1杯ずつ飲めば達成できる数字だ。

スタバ、サンマルクで使えるおトク術

 ファンが多いスターバックス コーヒーにもプリペイドのカードシステムはある。「スターバックス カード」(1000円から入金可)あるいはモバイル版を入手し、ウェブで会員登録すると「スターバックス リワード」というプログラムを利用できるようになる。

 同プログラムでは、50円の支払いにつき「Star」がひとつ集まり、「Star」の数に応じて商品と引き換え可能な「Reward eTicket」を発行することができる。ただし、手順が少々複雑だ。

 まず、プログラムの登録1年以内に1万2500円分の「Green Star」を集める。その条件をクリアすると、今度は「Gold Star」が集まり、その「Gold Star」が150集まれば商品と交換可能なチケットを発行できる。この過程を楽しめるスタバファンは、ぜひ挑戦してみてはいかがだろうか。

 チェーンのシステムではないが、サンマルクカフェでは日本自動車連盟(JAF)会員向けの優待割引を利用することができる。注文時にJAF会員証を提示すると5%オフの特典が受けられるのだ。コーヒー以外の商品も対象なので使わない手はない。

 ちなみに、おかわりが割安や半額というケースも多い。サンマルクはコーヒーを購入したレシートを提示すれば、当日の同店舗に限りブレンドやカフェラテなどの対象ドリンクを半額で購入することができる。

 サンマルクのブレンドは216円なので、108円で済む。2杯目以降の割引サービスは、スタバやタリーズ、カフェ・ド・クリエなど、ほかのチェーンでも行っており、2杯目が100~150円程度で飲める。当日・同店限りがほとんどだが、スターバックスは同日なら他店でもOK。

 なお、おかわりは162円だが、先ほどのスターバックス リワードに登録済みのスターバックスカードで1杯目を支払った場合は108円でいい。とにかく、2杯目のためにレシートは必ずもらっておこう。

 もっとありがたいのは、ミスタードーナツ。ブレンドコーヒーもカフェオレもおかわり自由だ(実施していない店舗あり)。

 なお、ほかにも好きなだけお替わりができる店がある。ファミリーレストランのドリンクバーを利用する方法だ。単体で注文できるドリンクバーの価格で安いのは、サイゼリアが280円、ジョナサンが430円。悪くはないが、ミスドの270円でおかわり自由には僅差で負ける結果となった。懐具合を気にせずコーヒーを楽しみたいなら、ミスドを探すのがよさそうだ。

コーヒー最安値はサンマルクの216円

 今さらだが、同じブレンドコーヒーでもチェーンによって値段が異なる。たとえば、これまで挙げたチェーンのうち、レギュラーサイズのコーヒーがもっとも安いのはサンマルクの216円。カフェラテはドトールの250円だ。

 安いチェーンは、自分が飲むコーヒーの種類によっても違ってくる。また、プリペイドカードは1000円単位での入金になるので、1杯200円台のチェーン店なら4杯相当だ。残高を確認しながら、オーダーを考える必要がある。

 今回は着席できる店を中心に取り上げたが、今はコンビニコーヒーも勢いを増している。「コーヒーのテイクアウトはコンビニで」という人は、「サンドイッチとセットで購入すると割引」などのキャンペーンやクーポンのお知らせが入るので、スマートフォンにアプリをダウンロードしておくといいだろう。

 たかがコーヒー、されどコーヒー。さまざまな割引を駆使して、コストパフォーマンスよく楽しもう。
(文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト)

松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

消費経済ジャーナリスト。生活情報誌等の雑誌編集者として20年以上、マネー記事を担当。「貯め上手な人」「貯められない人」の家計とライフスタイルを取材・分析した経験から、貯蓄成功のポイントは貯め方よりお金の使い方にあるとの視点で、貯蓄・節約アドバイスを行う。また、節約愛好家「激★やす子」のペンネームでも活躍中。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術』(総合法令出版)。
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