毎日のコーヒー代が10年で100万円、保険料は生涯で1000万円の出費に?お金が貯まる人の思考法
「貯金を増やしたい」と思った人が、失敗しがちなことがあります。それは、「今日や明日の出費」を減らそうと思ってしまうこと。
「これも我慢しよう」「あれも我慢しよう」と思い、そのうち、その我慢に耐えきれなくなり、リバウンドのように散財してしまい、元の木阿弥に……というケ-スは非常によくあります。
貯金は、今日や明日のお金を貯めるのではなく、長い目で考えることが重要です。そこで、無駄な出費かどうかを判断するために、ぜひ一度、ものすごいロングスパン=「一生」で考えてみてください。
そのたばこやコーヒー、一生でいくらになる?
たとえば、日々のちょっとしたときに口にしている嗜好品。たばこやお菓子、コーヒーなど。いったい、いくらかかっているでしょうか。
1回あたりはたいしたお金ではありませんし、仕事をがんばるためには必要なものかもしれませんが、「これを一生続けると、いくらになる?」と計算してみると、思ったよりも大きな金額になって驚くはずです。
たとえば、1日300円を使っていると、10年でいくらになるかご存じでしょうか。
300円×365日×10年=109万5000円です。
なんと、100万円以上のお金を使っていることになります。
自分にとってはたいしたことがないお金だと思っていても、積み重ねると膨大な金額になります。計算していただくと、驚かれる方が非常に多いです。
現在35歳の方が65歳までの30年間、1日300円使ったとすると、300万円以上になります。85歳までの50年間なら、なんと500万円以上のお金になるわけです。
嗜好品は自分の楽しみのひとつなので、すべてやめるのは難しいという人もいるでしょう。では、半分にしてみたら、どうなるでしょうか。10年間で50万円、30年間で150万円、50年間で250万円が貯まるようになります。
嗜好品のとりすぎは、健康悪化につながることもあります。そのあたりも考えた上で、ぜひ見直してみてはいかがでしょうか。
月2万円の保険でトータル1000万円以上の出費に
お金のご相談の中で多いのが、「保険に入るべきかどうか」というお話です。
万が一のことがあったときに自分や家族が困らないように入るのが保険です。そもそも、万が一のことがあるかどうかは誰にも予測できないため、「入るべき」「入らないべき」という確実な判断は、正直誰にもできません。
また、万が一のときに、国や職場などからどれくらいお金が出るか、また本人は貯蓄がどれくらいあるか、ということも考えた上で保険に入るかを検討する必要があるので、全員に共通して「保険に入るべき」「入るべきではない」ということをお伝えするのは難しいものです。
とはいっても、毎月払う保険料は決まっていますから、トータルで見て自分が納得できるものかどうかは、一度考えておく必要があると思います。
仮に、35歳の男性が保険に毎月2万円を支払っていたとします。この保険料を80歳まで支払うとなると、トータルでいくらの出費になるでしょうか。
『お金が貯まる「体質」のつくり方』 お金が貯まるかどうかは、年収の差だけではなく、お金の使い方や日々の生活習慣などの「体質」にありました。ストレスなく、幸せになりながらお金が貯まる人になるシンプルな習慣と考え方について紹介。人生をより豊かに、自由に生きるための37のコツをお伝えしています。