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中曽根陽子の教育最前線
大学入試、2020年より「生きる力」問う形態へ大転換…従来の授業では対応不可
探究的な学びが生きる力を育てる
この3つの力はバラバラではなく、関連して高めていくものですが、すでにこれからの学校教育で育む力の目標として、小中学校でも取り組みが始まっています。それが、探究型の学習です。これは、先生が一方的に教えるのではなく、生徒が協力しながら主体的に学ぶ学習のこと。そのなかで、自分で考え、表現することを大切にします。そのような学習方法を、「主体的・対話的・深い学び=アクティブラーニング」とも表現しています。
親世代は、学んだ知識を当てはめて問題を解くという教育を受けてきましたが、今のように、複雑かつ変化の激しい社会では、過去に学んだ知識だけを使って解ける課題はほとんどないといってもいいでしょう。
今回の大学入試改革の裏には、日本の将来の担い手を育てるという目的があるのはもちろんですが、子どもたちが自分で人生を切り開いていける力を身につけるためにも、大学入試改革と小中高の学習指導要領改訂をセットにした今回の教育改革が成功することが必要なのです。
(文=中曽根陽子/教育ジャーナリスト)
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