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森永「ふわふわパンケーキミックス」作ってみたら本当に驚異的“ふわふわ食感”で感涙

取材・文=泥沼蛙/A4studio
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森永「ふわふわパンケーキミックス」

 近頃、森永製菓の「ふわふわパンケーキミックス」が話題になっている。ことの発端は今年4月、とあるユーザーがTwitterにて「森永のふわふわパンケーキミックス 初めて買ったけど すごいなこれ 3枚でこの厚み 食べた感じはスフレだ 粉糖がついてるのがうれしいね」と同商品を紹介したこと。

 このツイートを見たユーザーからは「今日もこれ食べたけど、パサパサ皆無でふわふわでうますぎるのでみんな食べて欲しい」「こういう商品はありがたい…どうやってふわふわにできるようになってるのか不思議だけど 乾燥卵白とか使ってるのかなー」などのコメントが殺到。5月24日現在までに2.2万回リツイートされ、12.9万件のいいねを獲得し、一躍話題の商品となっているのだ。

“スフレ食感のふわふわパンケーキ”……そう評されるパンケーキを自宅で再現できる理由や、実際のお味が気になるところである。

 そこで、今回は森永製菓のホットケーキ担当者にその秘密をうかがった。また、普段自炊をほとんどしない筆者が「ふわふわパンケーキミックス」を実際につくって食べてみることに。料理初心者でも、美味しくパンケーキを焼けるのだろうか。

森永製菓のホットケーキ担当者にインタビュー――誕生秘話と美味しさのワケ

 では森永製菓のホットケーキ担当者に、まずは「ふわふわパンケーキミックス」が誕生したきっかけなどから聞いていこう。

「主力商品の『森永ホットケーキミックス』はお子様と一緒に楽しむのにぴったりな商品ですが、それとはまた違う食シーンを広げていきたいと考え、2017年頃から『ふわふわパンケーキミックス』の開発が始まりました。

 2010年頃に始まったパンケーキブームでは、薄く焼いてトッピングを楽しむタイプが人気でしたが、2016年頃からは分厚くてふわふわしっとりした食感が主流になっていきました。そこで行列のできる店の品質を目標に、“ミキサーなし、型なしで、フライパンを使ってメレンゲを使ったようなパンケーキを焼けるミックス粉”を目指して開発をスタート。2018年8月に『ふわふわパンケーキミックス』の発売に至りました」(森永製菓 ホットケーキ担当者、以下同)

 パンケーキブームの移り変わりを的確に見抜いている点は、さすがは製菓メーカー。そうして完成した「ふわふわパンケーキミックス」のこだわりポイントも気になるところである。

「商品のネーミングの通り、差別化された“食感”です。これほどしっとりふわふわ食感の分厚いパンケーキが作れる市販のミックス粉は珍しいと思います。また使い切りタイプの便利なパウダーシュガーが同封されているのも特徴で、シロップいらず。おうちでもおしゃれなカフェに来たような非日常感を楽しめます」

 しかし、メレンゲなしでもふわふわに仕上がるのはなぜなのだろうか。

「しっとりふわふわの食感を実現するため、複数種類のデンプンを組み合わせて使用しています。60レシピ以上の試作を経てこの品質にたどり着きました」

 大人も子供も大好きなふわふわ食感は、熱心な商品開発の賜物というわけだ。では、そんな「ふわふわパンケーキミックス」を最大限に美味しくつくるためのポイントは?

「まず、時間をおくと膨らみにくくなってしまうので、生地ができたらすぐに焼いていただきたいです。また、通常のホットケーキの焼き方と違い、スプーンで生地を積み重ねるように乗せ、フライパンにフタをして焼くのもポイントですね。中まで焼けていなかった場合は、パンケーキを1枚ずつ電子レンジで約20秒間ラップをかけずに温めるのがおすすめです」

 最後に同商品のファンや、まだ食べたことがない方へのメッセージを伺った。

「思うように外へ出かけられない日々が続きますが、家の中にいてもカフェで過ごすときのような特別な時間を楽しみたいという方にぴったりの商品です。是非たくさんの方に召し上がっていただけると嬉しいです」

 お話を聞いて、さらに「ふわふわパンケーキミックス」への期待が高まってきた。

調理開始――重要なのは焼き加減 “弱火で根気よく”がキーワード

 では、実際に「ふわふわパンケーキミックス」でパンケーキをつくっていこう。

 同商品のセット内容は、パンケーキミックス(80g)×2袋、パウダーシュガー(5g)×2袋。パンケーキミックス1袋がパンケーキ3枚分にあたるとのこと。

 そのほかに用意するのは卵1個、牛乳40mlだけ。卵と牛乳を混ぜ合わせたものにパンケーキミックス1袋を投入し、1分半練り混ぜる。混ぜ合わせると、粘度が高く重たい感触の生地ができ上がった。

 生地ができたらすぐにフライパンを中火で熱し、濡れ布巾の上で軽く冷ました後、弱火にしコンロに戻す。このとき、しっかりと濡れ布巾の上で粗熱を取っておかないと焦げのもとになるので要注意。

 そして、弱火で火にかけたフライパンに生地を落とす。フライパンにフタをし、じっくりと3分ほど焼いていく。表面に気泡ができてきたら、ひっくり返し、また焼く。このときもフライパンにフタをすると、よりふんわり仕上がるという。

 3分ほど経ったらパンケーキに爪楊枝を刺し、生焼けでないか確認する。火が通っていたら、皿に盛り付けて完成。付属のパウダーシュガーを散らすと見た目も華やかになった。

 実際につくってみた感想としては、焦らず弱火でじっくり火を通し、こまめに焼き具合を確認しながらつくるのが重要なのだろう。筆者は濡れ布巾で熱を取る工程を軽視して一度焦がしてしまったので、みなさんにはお気をつけいただきたい。

実食――“家で食べるパンケーキ”の期待値を軽く超えたクオリティ

 完成したパンケーキは見た目にもふわふわ。率直にいうと、さすがに“パンケーキ専門店のよう”とまではいかないものの、家で焼いたにしては十分な厚みがある。綺麗な円になっていなくても、ボリュームのおかげで美味しそうに見えるのもありがたい。

 実際にいただいてみても、やはり美味しい。弾力としっとり感が市販のパンケーキミックスらしくなく、一口めで“おっ!”と思わされるクオリティだ。火加減や焼き時間をシビアに管理しなくてはいけないのが大変ではあるが、初心者が作ってもこのクオリティに仕上がると考えたら、かなり頼れる商品だろう。

 ちなみに今回は付属のパウダーシュガーをかけていただいてみたのだが、控えめな甘さが生地の味わいを引き立ててくれ、シンプルながらも決して寂しさを感じさせなかった。生クリームやフルーツで豪華に仕上げてアレンジをするとどんな味わいになるのだろうかと、挑戦してみたくもなる。

 また、今回は2袋のうちの1袋を使って調理したのだが、1袋で3枚分作れ、なかなか量がある。朝食としてもおやつとしても、満腹感を得られる満足の量だろう。計6枚分と考えればコスパも良いと感じた。

 市販のパンケーキミックスの期待値を超えてくるクオリティ、そして好みに応じて自在にアレンジが可能、大満足の1食(3枚)が2回食べられる内容量……。これらを踏まえて総評すると、スイーツ好きの方でなくても、試してみる価値アリな商品と言えるだろう。

(取材・文=泥沼蛙/A4studio)

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エーヨンスタジオ/WEB媒体(ニュースサイト)、雑誌媒体(週刊誌)を中心に、時事系、サブカル系、ビジネス系などのトピックの企画・編集・執筆を行う編集プロダクション。
株式会社A4studio

Twitter:@a4studio_tokyo

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