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今年のフリースは買ってはいけない?ユニクロ、素人には要注意な商品5選

文・取材=A4studio
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ユニクロの店舗

 日本のファッションブランドの王者であり、今や世界に通用するファストファッションブランドに成長した「ユニクロ」。2021年5月末現在、国内811店舗、海外1499店舗となっており、ユニクロを運営するファーストリテイリングが海外事業に注力していることがわかるだろう。

 ユニクロの9月の国内既存店売上高は前年同月比で19.1%減、既存店客数は前年同月比で19.0%減。緊急事態宣言下で残暑の日も多かったことも影響し、2カ月連続で前年実績よりマイナスとなった。秋物商戦は10月以降が勝負ということだろう。

 そんなユニクロ、高品質でコスパも優れた服がほとんどで、良くも悪くも奇をてらわないベーシックなデザインが主流のため、基本的には買って損ナシのアイテムばかりなのだが、なかにはごくわずかだが買う際に注意が必要な服も存在する。今回は「この秋、要注意なユニクロの服5選」をリストアップし、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーである堺屋大地氏に、おすすめしづらいポイントを解説していただいた。

 今回、以下の3つを基準として選定した。

・ファッションビギナーが着るとダサくなる可能性が高いこと

・“最先端のおしゃれ”すぎて一般ウケしない場合があること

・無理に若ぶっているように見えるなどして女子ウケが悪いこと

フリース カーディガン/5990円(税込、以下同)

 アーティスティックディレクターであるクリストフ・ルメールが率いるデザインチームとのコラボアイテムで、ウールブレンドフリースを使用したカーディガンとなっている。ミリタリーコートのライニングから着想を得て、パイピング始末や前立て裏の布帛使いなどのディテールをデザインしたとのこと。カラーバリエーション(カラバリ)はダークグレー、ベージュ、ダークブラウンの3色展開。

「冬場に防寒性を高めるアイテムとしてアウターの下に着こむならアリですが、秋にこのカーディガンを着るとなると、どうしてもアウター使いになります。アウターとして見ると、オシャレにそれほど興味がないファッションビギナーが手を出すと、一気にオジサン臭いダサさが漂ってしまいそうな要注意アイテム。ファッション玄人であればカッコよく着こなせると思いますので、センスに自信がある方ならおすすめです」(堺屋氏)

フリースプルオーバー(長袖)/1990円

 毛足が短くふくらみのある素材を使用しており、ふんわりと柔らかく、着心地の軽いフリースとなっている。左胸にはテープスライダー付きのポケットが備えられており、スマホなどちょっとした小物を入れるのに便利。カラバリはブラック、ナチュラル、ブラウン、オリーブ、ネイビーの5色展開。

「頭からすっぽりとかぶって着るタイプのフリーストップスで、アウトドアシーンにもハマるカジュアルアイテムとなっています。左胸にデザイン性のあるポケットが付いてはいますが、プレーンなデザインです。要注意なポイントはシンプルすぎるために、着る本人の体型や着こなし方が問われやすいということ。率直に言って、オシャレな人が着ればオシャレに見えるでしょうが、オシャレに疎い人が着れば、いまいちに見えてしまうリスクがあるでしょう」(堺屋氏)

ソフトボアフリースVネックベスト/1990円

 軽量性と保温性の両立が特徴のダブルフェイスフリースを使用し、肌触りのよい柔らかさもウリのVネックベスト。カラバリはダークグレー、ブラウン、ネイビーの3色展開。

「お馴染みのボアフリース素材をVネックベストに落とし込んだアイテムですが、着こなしに失敗するとマタギっぽくなってしまう可能性も……。ユニクロはインナーとしてもアウターとしても着られると推し出していますので、レイヤードしてインナー使いするならアリでしょう。アウターとして着るなら、マタギな雰囲気が出ないように洒脱に着こなせるかどうかがポイントですね」(堺屋氏)

フランネルチェックシャツ(長袖)/1990円

 程良い厚みがあってしっかりとした素材の上質コットン100%を使用したチェックシャツで、クレイジーパターンを採用している。両面起毛を施しているため風合いが柔らかいだけでなく、保温性が高い。カラバリはレッド、ブルーの2色展開。

「網目の大きさで差別化した3種のチェック柄を織り交ぜたクレイジーパターンのチェックシャツとなっており、非常にスタイリッシュなアイテムです。ファッションセンスのある方が着れば攻めたオシャレになりますが、ファッションビギナーが着るとオシャレすぎて“着せられている感”が出てしまうかも。センスにあまり自信がないならば、チェックの種類が一つだけのシャツを着るのがおすすめです」(堺屋氏)

ピーナッツ 2021 秋冬 スウェットシャツ(長袖)/1990円

“カレッジライフを謳歌するおちゃめなスヌーピーたち”をモチーフにしたコレクションで、こちらにはサングラスをかけたスヌーピーが前身頃に大きくプリントされている。カラバリはブルーの1色展開。

「要注意な理由はズバリ、若々しすぎるから。スウェットシャツ自体が二十歳前後の若者に似合うアイテムであり、さらにクールな大学生に扮したスヌーピーが描かれているわけですから、なおさらビジネスパーソンの大人男性には不向きなのではないでしょうか」(堺屋氏)

 フリースといえば、そのコスパの良さがウケて、かつてユニクロが知名度を一気に高めるきっかけとなっていた。しかしその後、フリースが売れすぎて、ダサいイメージがしばらくつきまとっていたことを覚えている方も多いはず。今回はくしくも5点中3点がフリース系だったが、そういう意味ではユニクロのフリースはいまだに要注意といえるのかもしれない。

 ただし、今回紹介したアイテムをファッショナブルに着こなすこともできる。シンプル過ぎるデザインは着る本人のファッションセンス次第で、オシャレにもダサくもなるので、充分に検討して購入していただきたい。
(文・取材=A4studio)

※情報は2021年10月10日現在のものです。

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