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ソニーの憂鬱〜大手電機で“一人負け”の理由とは?主力エレキ、10年連続赤字も濃厚に

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 映画事業の7~9月期の営業利益は178億円の赤字(前年同期は79億円の黒字)。4~9月期では140億円の赤字(同30億円の黒字)に転落した。映画『ホワイトハウス・ダウン』や『アフター・アース』が興行的に失敗だった。音楽事業は営業利益段階で97億円の黒字(同79億円の黒字)。円安のプラスの影響が大きかったという。

 今回のエンタメ事業の業績内訳開示により、映画制作が約5割、テレビ番組制作とその他メディアネットワークなどがそれぞれ2.5割という比率が明らかにされたが、収益性への言及はなかった。外資系証券会社のアナリストは「開示は不十分」とみている。

 ソニーは平井社長の下で復活に向けた3年間のロードマップ(行程表)を作成したが、この成長戦略に疑問符がつく9月中間決算の内容となり、投資家の失望売りを招き株価が急落した。厳しい決算発表、株価の急落で、サード・ポイントの攻勢はますます強まる可能性が高まった。

 まずは不振のエレキ事業をいかにして立て直すのか。ソニーは待ったなしの成果を求められている。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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