山手線に設置されるホームドアはなぜ恵比寿と目黒だけ?
人気放送作家の鮫肌文殊氏と山名宏和氏が、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問を直撃解決!する連載「だから直接聞いてみた」。月刊誌「サイゾー」で連載されていた同企画(宝島社より単行本となって発売中!)が、ビジネスジャーナルにて復活!
今週は、山名宏和氏が、JR山手線に設置されたホームのドアについて聞いてみた。
[回答者]JR東日本お問い合わせセンター
多すぎやしないか、鉄道の人身事故。
都内だと二日に一度ぐらいのペースで、人身事故の影響による電車の遅れに遭遇する。
実はつい最近まで、人身事故イコールすべて飛び込み自殺だと勘違いしていた。だから、人身事故と聞くたびに、死ぬのは勝手だがこの世の邪魔をするなと思っていた。
だが実際は、人身事故というのは、飛び込み自殺だけではなく、ホームからの転落や電車との接触も含まれる。数としてはこちらの方が多いだろう。
ホームからの転落事故が増えている背景には、携帯、スマホ、ゲームの類があるようだ。携帯で話している程度ならいいが、歩きながらスマホでTwitterを夢中で見ていたり、ゲームをやっている姿は、はたから見てもかなり危うい。
中には、ゲームをやりながら電車から降りてきて、ゲームをやりながら向かいの電車に乗り換える奴もいる。こうなると危険というよりも、バカモノである。そして、こういう奴に限って、自分の前方不注意でぶつかってきたのに、さもこっちが悪いような顔でにらんでくる。あー、頭にくる。今やっているそのゲーム、リセットになりやがれ!
話を戻す。
増えている転落事故を防ぐための設備が、山手線にある。恵比寿駅と目黒駅に設置されたホームドアだ。電車が来た時だけ、入り口付近が開くこのドア。たしかにあれがあれば転落事故は防げるし、自殺する奴だって、わざわざあれを乗り越えてまで飛び込もうとは思わないだろう。