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半導体の国内生産や開発を促進するため、経済産業省が計3兆3550億円の追加支援を検討していることが13日、分かった。半導体受託製造最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の国内第2工場に最大9000億円を拠出するほか、次世代半導体の国産化を目指すラピダスへの補助も計画。経済安全保障上重要な「特定重要物資」に指定する半導体の安定供給に向け、国内の製造基盤強化を急ぐ。
経産省は2023年度補正予算案として、半導体関連3基金の増額を財務省に要求した。政府は月内にまとめる経済対策で、半導体などの国内投資支援策を盛り込む見通し。
具体的には、TSMCが熊本県で検討する第2工場に最大9000億円を補助。政府は既に、TSMCやソニーグループなどが同県菊陽町で建設中の第1工場にも最大4760億円の支援を決めている。
また、ラピダスが北海道千歳市に建設する工場向けに最大5900億円を追加支援。同工場の総投資額は約5兆円で、政府はこれまでに計3300億円の補助を決めた。このほか、ソニーグループの画像センサー生産事業なども対象とする方針だ。
半導体関連事業の支援には各国も多額の資金を投じている。米国は総額527億ドル(7兆9000億円)の補助金を用意、欧州連合(EU)も430億ユーロ(6兆8000億円)の官民投資を計画。日本は21年度と22年度で計約2兆円を投じているが、基金を一段と拡充しサプライチェーン(供給網)の強化につなげる。(了)
(記事提供元=時事通信社)
(2023/10/13-17:57)
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