SNS上で「週末イオンモールの出庫待ち時間がテーマパーク並み」との投稿が大きな話題になった。この投稿には「出庫待ち時間 約90分」と表示された写真が添えられ、投稿者の深い嘆きがネット上で共感を呼んだ。一方で、「年末年始や祝日、週末にイオンモールに行くのは間違い」として、休日にイオンモールに行くのであれば、入庫や出庫に長時間かかるのは覚悟すべきとの指摘も出ている。
この「出庫待ち90分」をもたらしたのは、名古屋の「Mozoワンダーシティ」で、イオンモールが運営するモール型ショッピングセンターだ。地元民によると、「Mozoは出口が少なく、渋滞は日常茶飯事」だという。
週末イオンモールの出庫待ち時間…
— KAZ (@KAZ_0899) December 20, 2022
テーマパークかい😅
#イオンモール #イオン #駐車場 #渋滞 pic.twitter.com/U6cw2EJVH6
驚くべきことに、この投稿が拡散されると、「埼玉・東久留米のイオンモールは出庫に3時間かかった」「兵庫・伊丹昆陽のイオンモールもひどい時は2時間くらいかかる」など、各地のイオンモールで入出庫に長時間かかるとの声があがった。
駐車場が満車で、入庫に時間がかかる例は他の商業施設でもよくある光景だが、出庫でこれほど時間がかかるのはなぜなのか。Business Journal編集部は、イオンモールの広報部に話を聞いた。
――「Mozoワンダーシティ」で出庫待ち時間が90分という投稿が話題になっていますが、事実でしょうか。
広報担当「各商業施設の出庫時間などは把握していませんが、来客状況や周辺の道路事情などで、そういうこともあるでしょう」
――東久留米店では3時間待ちという声も出ています。入庫待ちなら理解できますが、なぜ出庫にこれほど時間がかかるのでしょうか。
広報担当「入庫でも出庫でも同じで、来客状況や周辺の道路事情次第です」
――システムや駐車場の回収等、状況を改善する施策は検討されているのでしょうか。
広報担当「システムを回収したり、状況によって近隣の警察と協力するなどして改善を図っています」
イオンモールは郊外を中心に大型の商業施設を展開し、週末ともなれば自家用車で多くの買い物客が殺到する。それだけではなく、地方では若者の遊び場やデートスポットになっているケースも多い。単なる商業施設としての枠を超え、もはやそれ自体がひとつの街のようになっている。それだけに、警察や行政なども巻き込んで、道路事情の改善などにも着手する必要があるのではないだろうか。
(文=Business Journal編集部)