2025.05.02
2025.06.28 14:23
経費精算システムは、申請・承認・仕訳といった煩雑な作業を効率化でき、経理業務の負担軽減やミス・不正の防止に役立ちます。紙やExcelでの運用に限界を感じている中小企業にとって、業務のスピードと正確性を高める強力なツールです。
本記事では、注目の13製品を機能・価格・導入事例の観点から比較。実際の活用シーンを知ることで、自社の課題にフィットするシステムが見えてきます。経費精算業務を抜本的に見直したい方は、ぜひご活用ください。
目次
経費精算システムとは？
経費精算システムの概要
経費精算システムとは、従業員が立て替えた経費の申請から承認、処理・精算までの一連の業務プロセスをデジタル化し効率化するためのソフトウェアです。従来の紙やExcel中心の手作業プロセスから脱却し、ワークフロー全体をシステム上で一元管理できます。
主な導入目的
- 関係者全員（申請者、承認者、経理担当者）の業務効率向上
- ヒューマンエラーの削減と内部統制強化
- 従業員への払い戻しサイクル短縮
- 経費データの可視化によるコスト管理改善
- インボイス制度や電子帳簿保存法への対応
従来までの経費精算の課題
従来の経費精算方法には以下のような実務的な課題があります。
業務効率とコスト面の課題
- 申請から精算まで長い時間がかかる
- 紙の保管コストと保管スペースの確保
- 外出先からの申請や承認ができず、遅延が発生
- 非効率な業務フローにより、月次決算の早期化を阻害
正確性とガバナンス面の課題
- 転記ミスによる経費金額の誤差発生
- カラ出張や水増し請求などの不正行為の検出が困難
- 監査時の証憑探しに膨大な時間
- 特定担当者への業務集中による属人化リスク
特に中小企業では経理担当者が少数のため、これらの課題がボトルネックとなり、本来注力すべき経営分析や資金繰り計画などの業務に十分なリソースを割けない状況が多く見られます。
経費精算システムの主な機能
経費精算システムが提供する機能は年々進化しており、基本的なものから先進的なものまで幅広く存在します。
データ取得の自動化機能
- AI-OCRによる領収書の読取精度向上
- 法人カードとの連携による自動取込
- 交通系ICカードの読取による定期区間自動控除や改札通過履歴の取得
規程・承認の自動化機能
- 条件分岐型承認フローを金額・部門・プロジェクトに応じた複数パターン設定
- 部署別・役職別に社内規定を自動判定
- 代理承認・一括承認による、休暇中の承認滞留防止と大量申請の効率処理
会計・分析機能
- 部門別・プロジェクト別・従業員別など多次元での経費分析
- 予算管理と連動し、予算超過アラートや残額リアルタイム表示
- CSVエクスポートやAPI連携による自動仕訳
導入企業の規模や業種に応じて、必要な機能を選択・カスタマイズすることが重要です。
経費精算システムを選ぶ際のポイント
経費精算システムは企業の業務効率化に大きく貢献する一方で、その選定には慎重な検討が必要です。特に以下の3つのポイントを押さえることで、自社に最適なシステムを見極めることができます。
申請・承認業務をどこまで効率化できるか
経費精算業務が非効率な場合、申請者・承認者・経理担当者すべての生産性を低下させる大きな要因になります。特に中小企業では限られた人員で多くの業務をこなす必要があるため、効率化の効果は大きく、コア業務に集中できる時間の創出につながります。経費精算システム導入により、申請から精算までの時間が80％以上削減された事例もあり、経理部門の業務負担が大幅に軽減されたことが報告されています。
- 領収書の読取りやスマホ申請で、入力の手間を削減できるか
- ICカード・クレジットカード連携で経費データを自動取得できるか
- 柔軟な承認フロー設定でペーパーレス化を進められるか
- 自動仕訳やFBデータ作成で経理業務を効率化できるか
既存システムとの連携と導入・運用面のフィット感
経費精算システムの導入が成功するかどうかは、既存の業務環境との親和性に大きく左右されます。使いにくいシステムは従業員の抵抗を招き、期待した効果が得られない恐れがあります。また、導入時のコストだけでなく、長期的な運用コストや将来的な拡張性も考慮することが重要です。特に中小企業ではIT専任者が不在のケースが多く、導入・運用のサポート体制が継続的な活用の鍵となります。
- 既存システムとスムーズに連携できるか
- 誰でも使いやすい操作画面か (UI/UX)
- 料金体系は明確で、自社に見合っているか
- サポート体制は充実しているか
法令対応とセキュリティは万全か
経費精算システムを選ぶ際、法令対応とセキュリティの確保は単なるコンプライアンス上の問題ではなく、企業の財務リスク管理において極めて重要です。インボイス制度と、電子帳簿保存法への対応不足は、税務調査時の指摘や税額控除の否認につながる可能性があります。また、経費データには機密情報が多く含まれるため、セキュリティ対策の強化により情報漏洩や内部不正のリスクを抑えましょう。
- インボイス制度・電子帳簿保存法に確実に対応しているか
- 不正防止や内部統制に役立つ機能があるか
- データ暗号化などのセキュリティ対策は万全か
【2025年版】おすすめ経費精算システム13選
楽楽精算｜累計導入社数No.1の業界最大手
出典：公式サイト| 提供会社 | 株式会社ラクス |
|---|---|
| 導入形態 | クラウド（SaaS） |
| 初期費用 | 100,000円（税抜） |
| 月額費用 | 30,000円～（税抜） |
| 課金体系 | 利用する従業員数に応じた月額課金 |
| 電子帳簿保存法対応 | JIIMA認証取得済み |
| 主な機能 | AI-OCR、ICカード連携、自動仕訳、柔軟なカスタマイズ |
楽楽精算の強み
- 専用スマートフォンアプリで領収書を撮影すると、AI-OCRにより自動抽出
- 交通系ICカードやクレジットカードとの連携機能
- 電子帳簿保存法に準拠し、業界標準のJIIMA認証を取得
- 企業固有の複雑な承認フローや経費規定にも柔軟に対応
- 主要会計ソフトとのスムーズな連携
導入すると良い企業
- 業種・規模を問わず、紙やExcelでの経費精算に課題を感じている企業
- カスタマイズ性（申請フォームや承認フロー）を重視する企業
- 段階的にペーパーレス化や業務効率化を進めたい企業
累計導入社数No.1*を誇るクラウド型経費精算システム「楽楽精算」は、「よりよく、寄り添う 経費精算クラウド」をコンセプトに、経費精算業務の全般にわたる効率化を図ることが可能な設計となっています。
マネーフォワード クラウド経費｜バックオフィス業務の統合効率化
出典：公式サイト| 提供会社 | 株式会社マネーフォワード |
|---|---|
| 導入形態 | クラウド（SaaS） |
| 初期費用 | お問い合わせ |
| 月額費用 | 2,980円/月～（50名以下・年額プラン） |
| 課金体系 | 従業員数に応じた段階的な料金体系 |
| 電子帳簿保存法対応 | JIIMA認証取得済み |
| 主な機能 | 自動データ取得、モバイル対応、支払処理連携 |
マネーフォワード クラウド経費の強み
- 交通系ICカードやクレジットカードとの連携により経費データを自動取得
- スマートフォンアプリとWebブラウザの両方から申請・承認作業が可能
- 重複申請を自動検知するアラート機能
- 同社の会計ソフトとはデータ連携がスムーズ
- 部門別・プロジェクト別の経費分析機能
導入すると良い企業
- ペーパーレス化と業務自動化を強力に推進したい企業
- マネーフォワード クラウドの他サービスを利用中または検討中の企業
- バックオフィス業務の効率化を追求する成長企業
バックオフィス業務の効率化を追求したクラウド型経費精算システムとして、多くの成長企業から支持を集めているのがマネーフォワード クラウド経費です。直感的な操作性と同社の会計ソフトとの連携性に優れており、経費申請から支払処理までをシームレスに一元管理できます。
freee経費精算｜AI技術活用で最短1.5秒申請
出典：公式サイト| 提供会社 | フリー株式会社 |
|---|---|
| 導入形態 | クラウド（SaaS） |
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 7,500円＋650円/人～（年払いプラン） |
| 課金体系 | 当月に経費精算・各種申請の申請・承認を行ったID |
| 電子帳簿保存法対応 | JIIMA認証取得済み |
| 主な機能 | 超高速申請フロー、モバイルファースト承認、経理業務自動化 |
freee経費精算の強み
- 独自のスキャン技術により、領収書をスマートフォンでかざすだけで最短1.5秒で申請
- LINEからの領収書提出にも対応
- Slackとの連携により通知から承認までワンストップで完結
- AI技術を活用した重複申請の自動検知
- インボイス制度における税区分の自動判別機能
導入すると良い企業
- 大企業から中小規模の企業まで、企業規模を問わず利用可能
- freee会計をすでに利用している企業
- ワークフローも含めてコストを抑えたい企業
- 社内申請（稟議や出張申請）を行っている企業
freee経費精算は、AI技術を活用して申請から承認、経理処理までを効率化する経費精算システムです。会計ソフトfreeeとの完全連携により、会社規模や業種を問わず、幅広い企業の申請業務を効率化できる製品です。
Bill One 経費｜立替経費ゼロの新しいワークフロー
出典：公式サイト| 提供会社 | Sansan株式会社 |
|---|---|
| 導入形態 | クラウド（SaaS） |
| 初期費用 | 要お問い合わせ |
| 月額費用 | 要お問い合わせ |
| 課金体系 | 要お問い合わせ |
| 電子帳簿保存法対応 | JIIMA認証取得済み |
| 主な機能 | ビジネスカード連携、ペーパーレス化、法改正対応 |
Bill One 経費の強み
- 従業員全員に専用ビジネスカードを配布し、立替経費そのものを排除
- 「立替→申請→承認→支払」のサイクルを完全に刷新
- カード利用状況のリアルタイム可視化や利用上限設定
- 複雑化する経費関連法制度への対応機能を標準装備
- 精緻なOCR技術による領収書データの自動取得
導入すると良い企業
- 従業員による立替経費をゼロにしたい企業
- 経費の支払いを法人カードに集約したい企業
- 月次決算の早期化のために経費データをリアルタイムで可視化したい企業
- 電子帳簿保存法やインボイス制度といった法制度への対応を重視する企業
Bill One 経費は、従来の「立替→精算→払戻」という経費処理の常識を根本から変革する、新発想のビジネスカード連携型経費管理プラットフォームです。全社員に専用カードを配布するアプローチにより、立替経費そのものを組織から排除し、月次決算の高速化とコンプライアンス強化を同時に実現する経費精算システムです。
ジョブカン経費精算｜経費精算業務を約1/10まで削減
出典：公式サイト| 提供会社 | 株式会社DONUTS |
|---|---|
| 導入形態 | クラウド（SaaS） |
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 400円/ユーザー～ |
| 課金体系 | ユーザー数課金 |
| 電子帳簿保存法対応 | 対応済み |
| 主な機能 | ICカード連携、スピーディな承認、経理処理自動化 |
ジョブカン経費精算の強み
- 交通系ICカード読取機能や乗換案内との連携
- スマホでレシートや領収書を撮影し、そのまま添付・申請が可能
- 承認待ち案件が発生すると自動的にメールやビジネスチャットで通知
- 申請データに基づいた仕訳データやFB（振込）データの自動生成
- 電子帳簿保存法に準拠した安全なデータ保管体制
導入すると良い企業
- 手作業での経費精算に課題を感じている企業
- 電帳法対応やペーパーレス化を進めたい企業
- リモートワーク推進企業、外出が多い営業主体の企業
- 申請内容に応じた柔軟な承認経路を設定したい企業
ジョブカン経費精算は、申請から承認、会計処理までを一元管理できるクラウド型経費管理システムです。経費精算業務の所要時間を約1/10まで削減した実績があり、意思決定の迅速化に貢献するとともに、最新の法令対応も備えた実用性が高い点も魅力的です。
Concur Expense Standard｜「経費精算をなくす」革新的システム
出典：公式サイト| 提供会社 | SAP Concur |
|---|---|
| 導入形態 | クラウド（SaaS） |
| 初期費用 | 無料 |
| 月額費用 | 50,000円台～（1ユーザー） |
| 課金体系 | 利用機能やユーザー数に応じた課金 |
| 電子帳簿保存法対応 | JIIMA認証取得済み |
| 主な機能 | 経費入力レス、グローバル対応、リモートワーク完全対応 |
Concur Expense Standardの強み
- PayPay、S.RIDEなどのキャッシュレス決済サービスとの連携
- 法人カード利用との組み合わせによりデータ入力作業を最大70％削減
- 電子帳簿保存法に完全準拠したデータ保存体制
- インボイス制度への対応（簡易インボイスからの適格事業者登録番号自動抽出）
- 申請者、承認者共にPCやスマートフォンから完結
導入すると良い企業
- 海外拠点を持つ、または海外出張が多い中小・中堅企業
- 厳格なガバナンス・コンプライアンス体制を構築したい企業
- 出張手配から経費精算までを一元管理したい企業
- 数名から500名程度までの企業
SAP Concurが提供する「経費精算をなくす」という革新的な考え方に基づいた中堅・中小企業向け経費精算システムです。従来の経費精算フローを根本から見直し、経費発生時点でのデータ取得と自動処理により、事後的な精算作業そのものを最小化できます。
TOKIUM経費精算｜「撮って捨てる」2ステップでペーパーレス
出典：公式サイト
| 提供会社 | 株式会社TOKIUM |
|---|---|
| 導入形態 | クラウド（SaaS） |
| 初期費用 | 要お問い合わせ |
| 月額費用 | 月あたり10,000円～ |
| 課金体系 | 領収書の件数に基づく従量課金制 |
| 電子帳簿保存法対応 | JIIMA認証取得済み |
| 主な機能 | モバイルファースト、オペレーター代行、ICカード連携 |
TOKIUM経費精算の強み
- スマートフォン一台で領収書撮影から申請、承認までの一連の流れが完結
- 99％以上の精度でデータ化され、専門オペレーターによる入力代行
- 原本の突合・保管作業までTOKIUMが代行
- 物理的な交通系ICカード読取とモバイルICカードの明細自動取得
- 36種類を超える会計ソフトとの互換性
導入すると良い企業
- 業種を問わず多くの企業に適用可能
- 出張やリモートワークなど移動の多い社員がいる企業
- 経費精算業務の効率化やペーパーレス化を重視する企業
- 撮影した領収書の原本保管から解放されたい企業
TOKIUM経費精算は、「撮って捨てる」の2ステップでペーパーレスを実現するクラウド経費精算システムです。特にモバイルファーストの設計思想により、外回りの多い営業職やリモートワーク環境下での利便性に優れており、シンプルな操作性と専門オペレーターによるバックアップ体制が特徴です。
バクラク経費精算｜AI技術とビジネスカード連携の次世代型
出典：公式サイト| 提供会社 | 株式会社LayerX |
|---|---|
| 導入形態 | クラウド（SaaS） |
| 初期費用 | 要お問い合わせ |
| 月額費用 | 30,000円～要相談 |
| 課金体系 | 年間契約 |
| 電子帳簿保存法対応 | JIIMA認証取得済み |
| 主な機能 | 先進的なAI-OCR、法人カード連携、法改正対応 |
バクラク経費精算の強み
- 複数枚の領収書を数秒で読み取る高速スキャン機能
- ビジネスチャットツールと連携した通知システム
- 専用ビジネスカードの活用により従業員の立替払いを根本的に解消
- 海外利用時の為替レート自動換算
- インボイス制度における登録番号の自動チェック機能
導入すると良い企業
- 申請時のミスを軽減させたい企業
- 従業員の立替精算業務を減らしキャッシュレス化を推進したい企業
- 海外出張が多く為替換算の手間に課題を感じている企業
- 複数枚の領収書を扱う業種
バクラク経費精算は、経費管理のペインポイントを解消する次世代型のクラウド経費管理プラットフォームです。高精度AI技術とユーザー重視の設計哲学により、経費処理の時間短縮と正確性向上を両立し、特に複数の領収書を同時処理する際の圧倒的なスピード感と、日常的なコミュニケーションツールとの自然な連携が評価されています。
経費BANK｜中小企業特化の実用的クラウド管理
出典：公式サイト| 提供会社 | SBIビジネス・ソリューションズ株式会社 |
|---|---|
| 導入形態 | クラウド（SaaS） |
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 3,000円～（税抜） |
| 課金体系 | ID単位課金（10ID単位で契約可能） |
| 電子帳簿保存法対応 | JIIMA認証取得済み |
| 主な機能 | 申請・承認効率化、経理業務自動化、法令対応 |
経費BANKの強み
- スマホで撮影するだけで手入力不要
- 交通系ICカードやクレジットカードとの連携
- 経費データから自動仕訳機能を搭載
- 月額3,000円からという中小企業の予算に合わせた料金設定
- 電子帳簿保存法とインボイス制度に標準対応
導入すると良い企業
- 中小企業がターゲット
- 経費精算業務に手間を感じている企業
- 申請者・承認者双方の負担を軽減したい企業
- コストパフォーマンスを重視する企業
経費BANKは、中小企業の経理業務効率化に特化した実用的なクラウド経費管理システムです。経費精算から請求書処理まで幅広い機能を備えながらも、シンプルな料金体系と使いやすさを両立させており、限られた予算とリソースで経費管理のデジタル化を進めたい企業にとって理想的な経費精算システムとなっています。
ジンジャー経費｜人事データベースとの自動連携
出典：公式サイト| 提供会社 | jinjer株式会社 |
|---|---|
| 導入形態 | クラウド（SaaS） |
| 初期費用 | 要お問い合わせ |
| 月額費用 | 300円～/ユーザー |
| 課金体系 | 利用者数課金 |
| 電子帳簿保存法対応 | 対応済み |
| 主な機能 | 人事データベース連携、マルチデバイス対応、統合分析 |
ジンジャー経費の強み
- 人事情報と完全連携し、人事異動や組織変更が発生しても自動的に承認ルートに反映
- AI-OCRによる領収書読取技術と組み合わせた申請者の入力作業効率化
- 会計システムとの連携により仕訳データを自動生成
- 勤怠・給与・評価などの人事データと経費データを統合分析
- 製品を自由に組み合わせて導入可能
導入すると良い企業
- DXが進んでおらず紙のやり取りや管理に手間がかかっている企業
- 社内で従業員情報をばらばらに管理している企業
- 複数の人事労務システムを利用していて情報のつなぎこみに時間がかかる企業
- 人事労務、勤怠、給与、経費、人事評価など複数の業務を一元管理したい企業
ジンジャー経費は、人事労務管理システムと経費精算機能を統合した独自のアプローチを採用したクラウドサービスです。一般的な経費精算システムとは異なり、人事データベースを核として設計されており、組織情報や従業員データとの緊密な連携により、人事異動や組織変更に伴う運用負荷を最小化できます。
rakumoケイヒ｜Google Workspace完全連携
出典：公式サイト| 提供会社 | rakumo株式会社 |
|---|---|
| 導入形態 | クラウド（SaaS） |
| 初期費用 | 不要 |
| 月額費用 | 300円/ユーザー～ |
| 課金体系 | ユーザー数課金 |
| 電子帳簿保存法対応 | 対応済み |
| 主な機能 | Google Workspace連携、経路探索連携、経費精算書作成支援 |
rakumoケイヒの強み
- 既存のGoogleアカウントでのシングルサインオンや組織・ユーザー情報の自動同期
- カレンダー連携機能で外出予定の登録時に交通費情報も同時に生成
- 経路検索サービス「NAVITIME」との連携により最適経路と運賃を自動算出
- 定期券区間の自動控除機能
- CSV/TSV連携に対応し、電子帳簿保存法やインボイス制度にも対応
導入すると良い企業
- Google Workspaceを利用している企業
- 経費精算業務の効率化、交通費精算の手間を削減したい企業
- 電子帳簿保存法やインボイス制度への対応をスムーズに行いたい企業
- ワークフローシステムと連携して申請・承認業務を効率化したい企業
rakumoケイヒは、Google Workspaceユーザーに特化した経費精算プラットフォームとして、既存の業務環境との自然な統合を実現したクラウドサービスです。特にGoogleカレンダーとの連携機能により、予定登録と経費申請を一元化する独自のアプローチが特徴で、交通費申請の手間を大幅に削減する点が評価されています。
MOT経費精算｜業界最安1アカウント199円～の低コスト型
出典：公式サイト| 提供会社 | 株式会社バルテック |
|---|---|
| 導入形態 | クラウド（SaaS） |
| 初期費用 | 31,500円 |
| 月額費用 | 199円/ユーザー～ |
| 課金体系 | ID数課金（21名以上の利用は要お問い合わせ） |
| 電子帳簿保存法対応 | 対応済み |
| 主な機能 | 多目的ワークフロー、交通費精算効率化、財務処理自動化 |
MOT経費精算の強み
- 経費精算に限らず、稟議や支払依頼など様々な社内申請を一元管理
- 交通系ICカード読み取り、乗換案内ソフト「駅すぱあと」との連携
- 定期区間の自動控除などにより、交通費申請の手間を省略
- 振込データ(FB形式)の自動生成機能や主要会計ソフトとのデータ連携
- 業界最安1アカウント199円〜/月で利用可能
導入すると良い企業
- 紙やExcelで経費管理を行っており、業務効率化とコスト削減を目指す企業
- 交通費精算業務に手間や時間を取られている企業
- 会計ソフトとの連携による経理業務の効率化を図りたい企業
- リモートワークやテレワークを導入している企業
MOT経費精算（旧Vales Keihisupport）は、中小企業の経理業務効率化に焦点を当てた低コスト型の経費管理システムです。経費申請から精算、処理までの作業をクラウドで一元管理することで、業務フローを簡略化し、申請・承認などにかかる時間や管理コストを大幅な削減が見込めます。
ハーモス経費｜24年の実績による現場志向の機能設計
出典：公式サイト| 提供会社 | イージーソフト株式会社 |
|---|---|
| 導入形態 | クラウド（SaaS） |
| 初期費用 | 無料 |
| 月額費用 | 要お問い合わせ |
| 課金体系 | 利用者数課金 |
| 電子帳簿保存法対応 | JIIMA認証取得済み |
| 主な機能 | 申請者負担軽減、柔軟な承認フロー、充実した経理機能 |
ハーモス経費の強み
- クレジットカード利用明細の自動取込や交通系ICカードからの自動読取機能
- 経路検索サービスとの連携により、正確な運賃情報や最適経路を自動取得
- 自社の運用に合わせた多彩な承認フローの設定、代理承認機能
- 60種以上の会計システムとの連携
- 24年の実績による現場の課題に即した解決策
導入すると良い企業
- 経費精算業務の効率化、コスト削減を目指す企業
- 申請ミスや差し戻しが多く業務負担を感じている企業
- 会計システムへの手入力や転記作業に手間やミスが多い企業
- 小口現金の管理や紙の保管を廃止したい企業
- 長期的な安定運用と手厚いサポートを重視する企業
ハーモス経費は「経費精算をカンタンに！」をモットーに、経理業務の課題に向き合い続けて24年の実績を持つ経費精算システムです。初期費用無料で、社内で発生する様々な経費の申請〜承認〜支払処理の電子化・一元管理を実現できます。
機能・価格で比較！一覧表で見る13製品
| 製品名 | 初期費用（税抜） | 月額費用（税抜） | 領収書OCR機能 | 電子帳簿保存法対応 | インボイス制度対応 | ICカード/クレカ連携 | 主な連携可能会計ソフト例 | スマホアプリ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 楽楽精算 | 100,000円 | 30,000円～ | ○ | ○ (両方/JIIMA認証) | ○ | ○ | 勘定奉行, 弥生, MFクラウド, freee, PCA, etc. | ○ |
| マネーフォワード クラウド経費 | 0円 | 2,980円～ | ○ (OCR/オペ) | ○ (両方/JIIMA認証) | ○ | ○ | MFクラウド会計 | ○ |
| freee経費精算 | 0円 | 7,500円＋650円/ID～ | ○ | ○ (freee会計連携/JIIMA認証) | ○ | ○ | freee会計 | ○ |
| Bill One 経費 | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ○ (OCR/オペ) | ○ (Bill One連携/JIIMA認証) | ○ | △ (要確認) | 各種会計ソフト (Bill One経由) | ○ |
| ジョブカン経費精算 | 0円 | 400円/ユーザー～ | ○ | ○ (両方) | ○ | ○ | 勘定奉行; 弥生; MFクラウド; freee; etc. | ○ |
| Concur Expense Standard | 0円 | 要お問い合わせ | ○ | ○ (両方/JIIMA認証) | ○ | ○ | SAP; 勘定奉行; 弥生; MFクラウド; freee; etc. | ○ |
| TOKIUM経費精算 | 要お問い合わせ | 10,000円～ | ○ (OCR/オペ) | ○ (両方/JIIMA認証) | ○ | ○ | 勘定奉行; 弥生; MFクラウド; freee; etc. | ○ |
| バクラク経費精算 | 要お問い合わせ | 30,000円～ | ○ | ○ (両方/JIIMA認証) | ○ | ○ | 勘定奉行, 弥生, MFクラウド, freee, etc. | ○ |
| 経費BANK | 0円 | 3,000円～ | ○ | ○ (両方/JIIMA認証) | ○ | ○ | 勘定奉行, 弥生, PCA, etc. | ○ |
| ジンジャー経費 | 要お問い合わせ | 300円/ユーザー～ | ○ | ○ (両方) | ○ | ○ | MFクラウド; freee; 勘定奉行; 弥生; etc. | ○ |
| rakumoケイヒ | 0円 | 300円/ユーザー～ | ○ | ○ (両方) | ○ | ○ (ICのみ) | MFクラウド; freee; 勘定奉行; etc. | ○ |
| MOT経費精算 | 31,500円 | 199円/ユーザー～ | ○ | ○ (両方) | ○ | ○ | 勘定奉行; 弥生; MFクラウド; freee; etc. | ○ |
| ハーモス経費 | 無料 | 要お問い合わせ | ○ | ○ (両方/JIIMA認証) | ○ | ○ | 勘定奉行; 弥生; MFクラウド; freee; SAP; etc. | ○ |
まとめ｜自社に合った経費精算システムの選び方
経費精算システム選びで失敗しないための3つの重要ポイントをまとめました。
1. 機能だけでなく「使いやすさ」と「法対応」がカギ
経費精算は全社員が関わる業務のため、UI/UXの良さが導入成功の決め手になります。また、インボイス制度や電子帳簿保存法への確実な対応は必須条件です。
チェックポイント
- 画面操作の直感性とスマホアプリの使いやすさ
- 電子帳簿保存法の標準対応（JIIMA認証の有無）
- インボイス制度対応（登録番号の自動チェック機能など）
2. 既存システムとの親和性／将来的な拡張性も視野に
既存システムとの連携のしやすさが、導入後の効果を大きく左右します。また、企業成長に合わせたシステムの拡張性も重要です。
チェックポイント
- 利用中の会計ソフトとの連携方法（API/CSVなど）
- 仕訳データやFBデータ出力の自動化レベル
- 経費精算以外の機能（稟議など）への拡張可能性
3. 導入前にはサポート体制の確認を
特に専任IT担当者がいない中小企業では、ベンダーのサポート体制が運用の成否を分けます。
チェックポイント
- 導入時のサポート内容（設定支援、操作説明会など）
- 運用開始後の問い合わせ対応時間と方法
- 実際の導入企業からの評判
自社の最優先課題を明確にし、本記事で紹介した製品比較を参考に、自社の業種や規模に近い導入事例を持つシステムを中心に検討することが、最適な選択につながります。
経費精算システムに関するよくある質問
Q: 中小企業や従業員数が少ない会社でも、経費精算システムを導入するメリットはありますか？
A: はい、中小企業こそメリットが大きいです。限られた人的リソースの効率化、電子帳簿保存法やインボイス制度への対応、月次決算の早期化などが実現できます。少人数向けに月額数千円から利用できるプランも多数あるため、規模に合わせた導入が可能です。
Q: 無料のツールやExcel（スプレッドシート）での管理と比べて、有料の経費精算システムの主な違いは何ですか？
A: 主な違いは「自動化の範囲」と「法令対応の確実性」です。経費精算システムでは、ExcelにはできないOCRによる自動データ化、ICカード・クレジットカード連携、自動仕訳、承認フロー管理など、経費精算の全プロセスを効率化できます。また、法令要件に標準対応している安心感も重要なポイントです。
Q: システムの導入までには、どれくらいの期間がかかりますか？また、導入時に気をつけるべき点はありますか？
A: 一般的には契約から本稼働まで1〜3カ月程度です。クラウドサービスなら比較的短期間で導入できます。気をつけるべき点は、①自社の業務フローを明確にしておく、②経費規程や承認ルートを事前に整備する、③一部のユーザーでテスト運用してから全社展開する、④従業員向けの操作説明を十分に行う、といった点です。
Q: スマートフォンを持っていない従業員がいるのですが、システムを利用するのは難しいでしょうか？
A: ほとんどのシステムはPC版も提供しているため問題ありません。領収書のデジタル化には、社内共用のスキャナー設置や代理申請の活用などの対応策があります。多くのシステムでは「代理申請」機能も用意されているので、スマホを持っていない従業員の申請を上司や事務担当者が代行することも可能です。
Q: 月額の利用料以外に、後から想定外のコストが発生する可能性はありますか？
A: 可能性はあります。事前に確認すべきポイントは、①初期費用の内訳（設定費・導入支援費など）、②オプション機能の料金体系、③ユーザー数変動時の料金変化、④サポート範囲です。特に「従量課金」の仕組みや複数年契約での割引なども確認し、長期間でのトータルコストで比較するとよいでしょう。
Q: 自社に合うシステムを選ぶ上で一番の決め手は何になりますか？
A: 最終的な決め手は「自社の最優先課題を解決できるか」です。領収書管理の手間削減が課題ならスマホアプリの使いやすさを、経理業務の負担軽減が最優先なら自動仕訳や会計ソフト連携の強さを重視するなど、自社の課題に合わせた選定が重要です。また、全社で使うシステムなので、操作性や使いやすさも重要な判断基準となります。
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