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M&Aが「後ろめたい選択」ではなくなった…カンファレンスに申込殺到、背景に東証の市場再編

2026.07.06 15:30 2026.07.06 15:05 企業

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クラウドソーシング大手のクラウドワークス(東証グロース、証券コード3900)が7月8日、M&Aをテーマにした初のカンファレンス「MAP 2026」を東京・九段で開催する。開催告知からわずか2週間で参加申込が150人を超えたという。買い手企業6社が自社のM&A戦略を直接プレゼンする「バイサイドピッチ」という業界でも珍しい試みを掲げ、スタートアップ、事業会社、ベンチャーキャピタル(VC)を一堂に集める狙いだ。単なる企業イベントの域を超え、日本のM&A市場が置かれた構造的な転換点を映し出している。

IPO偏重からの脱却が進む

なぜ今、M&A特化のカンファレンスなのか。背景には日本のスタートアップの出口(EXIT)戦略が急速に様変わりしている実態がある。同社が引用した調査によれば、スタートアップのEXITに占めるM&Aの割合は2015年の67%から2025年には88%へと大きく上昇している。これは国内スタートアップ市場そのものの拡大や、2022年以降のIPO市場の冷え込み、東証の市場再編といった資本市場環境の変化を受けたものだ。

長らく日本の起業家やVCは「確実な出口はIPO」という発想が根強かった。実際、日本ではM&Aの規模が小さいため、VCは確実なExitとしてIPOを推奨する傾向があり、投資契約の設計自体もIPOを志向させる構造になっていたという指摘もある。しかし東京証券取引所がグロース市場の上場維持基準を「上場5年経過後、時価総額100億円以上」へ引き上げる方針を示したことで、小粒な規模での上場を続ける選択肢は狭まりつつある。経済産業省も2025年に投資契約ガイドラインを改訂し、Exit協力義務をIPOに限定せずM&A等の選択肢を含めるよう整理し直した。制度面からもM&Aを正面から選びやすくする地ならしが進んでいる格好だ。

情報の非対称性という「不都合な真実」

もっとも、制度が整っても実務の現場が追いついているとは言い難い。クラウドワークスが今回のカンファレンス開催の動機として挙げるのは、売り手・買い手双方が「本音で相談できる場」の欠如だ。スタートアップ側はM&Aを前向きなEXITとして検討したくても相談相手が乏しく、買い手側は社内にM&A専門人材がほぼ不在のまま実務が始まるケースが少なくないという。件数ベースでは国内M&A件数が2025年に5115件と前年比8.8%増で初めて5000件を突破し、取引金額も約35.7兆円と過去最高を記録したとされる。市場規模は膨らむ一方で、案件をこなす人材・ノウハウの供給は追いついていない。この需給ギャップこそが、事業会社によるM&A戦略を直接開示する「バイサイドピッチ」のような、透明性を高める場を求める土壌になっている。

事業会社としての実績が土台に

クラウドワークス自身も、フリーランス人材プラットフォームを軸にこれまで累計18件のM&Aを実行してきた当事者でもある。主催企業が自らのM&A経験を事業として蓄積し、それをコミュニティ運営やイベントというかたちで外部に開放する動きは、M&A仲介や証券会社主導のセミナーとは異なる立ち位置を取る。事業会社としての実体験に基づく情報発信である点は、既存のM&Aアドバイザリー業界にはない差別化要素になり得る。

課題は残る

もちろん、1日のカンファレンスで日本のM&A文化の未成熟さがただちに解消されるわけではない。PMI(買収後の統合)を担う人材不足やバリュエーションギャップ、株式対価M&Aの実務負荷など、買い手企業に残された課題は多い。今回のイベントが一過性の話題づくりに終わるか、業界の実務慣行を変える継続的な結節点になるかは、参加した事業会社が実際に案件をどこまで成約させられるかにかかっている。M&Aが日本企業にとって「特別な決断」から「経営の一手段」へと定着するかどうかを占ううえで、今回の集客の反応は一つの試金石といえるだろう。

M&Aカンファレンス「MAP 2026」お申込みフォーム
https://map.crowdworks.co.jp/

■「M&AカンファレンスMAP2026」概要
名称
 M&Aカンファレンス MAP 2026
開催日時 2026年7月8日(水)12:00〜21:00(開場 12:00、懇親会込み)
会場 ベルサール九段(東京都千代田区九段北1-8-10 住友不動産九段ビル3・4F)
お申し込み方法
Webサイトよりお申し込みください。
https://map.crowdworks.co.jp/
対象
・買い手としてM&Aを検討している/これから検討したい事業会社、スタートアップの方
・M&Aを将来的に検討/これから検討したい事業会社、スタートアップの方
・M&Aに関わるVC/CVC、FA/法律事務所/金融機関の方
参加費
参加者様ごとに複数のチケットをご用意しています。詳細はWebサイトをご覧ください。
主催 株式会社クラウドワークス
注意事項
・フリーアドレスではなく、所属企業のアドレスにてお申し込みください
・講演内容および時間は、予告なく変更される場合があります
・講演内容の録音・公開は禁止いたします

■「M&AカンファレンスMAP2026」プログラム概要
本カンファレンスの講演およびセッションに参加いただく登壇者ならびに発表テーマは次の通りです(一部抜粋)。
プログラム詳細に関してはWebサイトをご覧ください。
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※本稿はPR記事です。

BusinessJournal編集部

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公開:2026.07.06 15:30