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続「危ない300社リスト」。さとうベネックが民事再生法を申請
「ソフトバンクは成功例」危ない300社が落ちたLBOの罠
失敗例は、米大手新聞「シカゴ・トリビューン」を傘下にもつトリビューン社の買収。07年に米国の投資家、サミュエル・ゼル氏がトリビューン社のもつ資産を担保に7000億円を借りて買収した。しかし、08年12月に1兆2000億円の負債を抱えて「チャプター・イレブン(chapter 11)(米連邦破産法)を申請した。日本でいう民事再生法である。利益が出ていない企業をLBO方式で買収すると有利子負債だけが膨らんで、あっという間に破綻することになる。
さとうベネックの民事再生法の申請はLBOの悪しき実例だ。買収したダイセン、買収されたベネック、双方とも一銭の得にもならなかった。儲かったのはLBO資金を全額回収したSBIだけだ。
経営者は「元手がなくてもLBOで買収できますよ」という金融機関の甘いささやきに、夢々、乗ってはならない。
(文=編集部)
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