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日銀が28日発表した4月の企業向けサービス価格指数(速報値、2015年平均=100)は前年同月比2.8%上昇し、111.9だった。プラスは38カ月連続。価格改定の広がりで増加率は前月から拡大し、消費税率引き上げ影響を除くベースで91年9月以来の水準となった。
調査対象の146品目のうち、価格が上昇したのは113品目、下落したのは18品目。
前年比での押し上げに寄与したのは、3.7%の上昇となった諸サービスのほか、運輸・郵便、情報通信など。宿泊サービスはプラス22.3%と、前月から伸び率を縮めたものの、インバウンドを含めた人流回復や人件費転嫁の動きを背景に引き続き高い伸びを示した。
諸サービスでは、人件費転嫁などを背景に土木建築サービスが7.5%上昇。運輸・郵便では海運市況の回復を受けた外航貨物輸送が16.7%、燃料費上昇分の転嫁などから国内航空旅客輸送が10.1%、それぞれ伸びた。一方、国際航空貨物輸送は18.4%のマイナスと引き続き下落率が目立った。
一方、四半期ごとに発表する卸売りサービス指数(速報値、15年平均=100)は、1~3月期に前年同期比6.6%の上昇となり、前期から伸び率が0.3ポイント縮小した。(了)
(記事提供元=時事通信社)
(2024/05/28-10:39)
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