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●利用客の評価は、ヤマトの圧勝
今回の特集で特にお勧めなのは、『主婦は佐川男子に「ノー!」 アンケートではヤマトが圧勝』という記事だ。インターネットでの通信販売の利用が増加するにつれ、一般消費者との接点が増加した宅配業者。実際に各社のサービスへの評価はどのようなものなのか、調査サイトで主婦を対象にしたアンケート(回答者942人)を実施したのだ。
「どの業者が好きか」という問いには、「ヤマト運輸」が642人とダントツで「佐川急便」(217人)、「日本郵便(ゆうパック)」(184人)を大きく引き離した。
さらに「配達員の態度が悪いと思うのはどの業者ですか?」という問いには「佐川急便」が174人で、「ヤマト運輸」(95人)、「日本郵便」(83人)を大きく引き離した。
つまり、佐川急便の完敗なのだ。12年には全国の佐川急便のイケメン若手ドライバー50人以上を写真で紹介する本『佐川男子』(飛鳥新社)が出版され話題になったが、「佐川がなぜ写真集など出版してもてはやされているのか、わかりません。それより社員教育に力を入れるべきなのでは」「周囲の人に聞いても評判が悪い」などと、アンケートのコメントも散々だ。
「『ヤマトが“客”を届け先だと認識しているのに対し、佐川は運賃を支払う荷主に目線が向いている』と業界ではよく指摘されている」と記事では分析し、また、佐川は「直近5年間で社長4人と、コロコロ変わるトップ人事」にも問題があるのではないかと指摘する。
今後は業界第3位の日本郵便も、持ち株会社の日本郵政が15年の株式上場に向けて動き出しており、設備投資を大々的に再開する。現状は、ヤマト一強市場だが、どう切り崩すのかが注目される。
(文=松井克明/CFP)
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